『志を感じる町の小さな映画館』R3 6月 NO.190 | マルシの日々是好日

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日々是好日 日々出くわす出来事への思いを綴ってます。

学生の頃は、よく映画を観た。

 

 

年間100本は軽く超えていたと思う。ぶー

 

 

もちろん40年も前のことだから、DVDレンタルもネット配信もない。

 

映画館で観るのである。

 

300円~500円で観ることのできる名画座には頻繁に通った。


 

 

特にお気に入りだったのは、町はずれにあった○○寺バス停前の「テアトル・デンキ」

 

 

今ではもう見ることのできない懐かしい昭和の映画館。

 

 

黒澤明も小津安二郎も、ヴィスコンティもフェリーニも・・・多くの名作をここで堪能させてもらった。

 

 

トイレの消臭剤がほのかに香るような古い映画館だったが、「映画の楽しみ」を享受できる素敵な場所だった。

 

 

~写真撮影・掲載許可有~

 

さて、自宅で手軽に映画鑑賞ができるようになった今、映画館の経営はいかがなものか?

 

 

「ブータン 山の教室」を上映している映画館は、以前から上質な作品を紹介してきた。

 

観客数の減少で、閉館の危機に陥ったそうだが、「ピンチはチャンス」と逆転の発想で、今年、移転リニューアル!

 

 

 

木造の建物は町の風景に馴染んで、清々しい。ビル内にあった頃よりもずっと健康的なイメージがある。

 

 

スタッフも若い方々が多く、大学生の自主上映会みたいな感じ。ぶー

 

きっと、みんな映画が大好きなのだろうな。

 

 

大型商業施設に併設されるシネコンとは違う親近感!

 

「こんな映画を観てほしい!」と、観客に語りかけるような熱量がある。

 

40年前の「テアトルデンキ」にも通じる、映画に対する志の高さを感じる。

 

「ニュー・シネマ・パラダイス」ならぬ「ニュー・キネマ・パラダイス」!

 

 

 

これから、どんな作品を上映し、どのような経営展開を見せてくれるのだろう?

 

町の小さな映画館を応援したい。 ぶー