7月28日に「オスプレイいらない!習志野・八千代・船橋ネットワーク」主催の「学習講演会」が船橋中央公民館において開催され、参加者で満席でした。
 

講演は元朝日新聞記者で国際ジャーナリストの伊藤千尋さん。演題は「世界と日本の平和。希望はどこにあるのか?」。机上ではなく、世界を走り渡ってきた伊藤さんならではのお話しは説得力がありました。
 

講演は①ウクライナ・パレスチナ、憎しみの連鎖を断ち切るには②歴史を理解せず軍拡に走る岸田政権③憲法9条で国を守れるか④9条を活かす~平和国家コスタリカに学ぶ⑤社会を変える市民の力。の5項目。
 

国内においては、とりわけ「安倍よりひどい岸田」と、専守防衛を放棄し、日本製戦闘機の輸出など急速な軍事化にひた走る岸田政権に危機感を語ります。

 


 

安倍政権時の安保3文書は大問題だったけれど、それでも書かれていた「平和国家としての歩みは国際社会において高い評価と尊敬を勝ち得てきており、これをより確固たるものにしなければならない」という文言さえも削除した。と岸田政権を糾弾しました。
また、「敵と同じ戦力を持てば攻められない」という「抑止論」はすでに破綻しており、「国を守る」では国は守れない、と強調します。そして、「憲法9条は偏狭な一国平和主義ではない。国籍を越えて人類を守る。世界に普遍性を持つ」と憲法9条の重要性を訴えます。
 

さらには「アメリカの押しつけ」という憲法認識は全くの誤りであり、人類初の平和憲法を考え出した戦後の首相である幣原(しではら)喜重郎がマッカーサーを説得させた結果であることが憲法調査会事務局資料により証明されていると解説します。
 

そして、最後に様々な事例を挙げながら、市民の力で社会を変えることができると力説。うなずけることばかりの講演でした。
 

なお、「オスプレイいらない!3市ネットワーク」は、来たる11月24日に恒例の「オスプレイいらない!市民集会&パレード」を予定しています。