NHKスペシャル「原発事故_100時間の記録」 (フクシマ原発事故関連 資料収集Ⅰ) | 原子力発電を考える石巻市民の会 日下郁郎

原子力発電を考える石巻市民の会 日下郁郎

「原子力発電を考える石巻市民の会」(近藤武文代表)は、東北電力の女川原子力発電所が立地している宮城県石巻市で、1979年より原発問題に取り組んでいる市民団体です。

福島原発事故関連 動画・本・記事等 資料収集Ⅰ

【9/6】
◇NHKスペシャル「原発事故 100時間の記録」(NHK総合 3月3日)
 ※とてもすぐれた作品

◇木村英昭著『官邸の100時間-検証 福島原発事故-』(岩波書店刊)

著者紹介(この本の最後にある。自己紹介?)
「1968年鳥取県生まれ。ジャーナリスト。朝日新聞社で記者をしている。同紙記者として2006年4月から4年間、福島県郡山支局に勤務の後、東京本社の地域報道部を経て、現在は経済部に所属」。

カバー右そでにあるこの本の紹介
「2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災発生――
この巨大地震・津波に続き、東京電力福島原子力発電所が軋みを上げた。そのとき国家権力の中枢では、驚くべき事態が進行していた。打つ手の先を走って悪化する事態に翻弄される官邸、しかし政治家を支えるはずの官僚組織は機能不全を起こしていた。言葉を失う東電幹部、責任を回避する専門家たち、そして各事故調査委員会で懸案となった「東電撤退」問題の真相は? 首相はじめ内閣危機管理監など当事者への実名による徹底的な取材と、その証言を裏付けるメモや資料から炙り出す「運命の100時間」。

★海渡雄一さんも勧めているので、「官邸の100時間―検証 福島原発事故― 」を早速取り寄せて読んでみました。海渡さんが言うように「素晴らしい労作」だと思いました。
とりわけ、東電の「原発放棄」については、認識を新たにしました。
また、菅氏、枝野氏、玄葉光一郎氏など政府関係者への認識・これまでの印象(特に玄葉氏の)を、一新させられました。

著者の木村英昭さん(ジャーナリスト、朝日新聞記者)の「エピローグに代えて」に次のようにあります。重い、もっともな言葉だと思いました。

「例えば、事故の検証は、政府や国会の事故調に任せるのではなく、ジャーナリズムの責任で検証していいはずだ。
ある新聞の事故調に絡む記事に、「真相 どこまで迫れるか」という傍観者的な見出しが大きく躍っていた。
そもそも政府や国会の事故調の検証とその結果は正しいのか。
事故調の調査結果を私たちが権威づける必要性は皆無だ。
何か、公的なものに寄り掛かって記事を担保する手法こそが、<3・11>を契機にして読者から投げかけられた批判だったはずだ。
私たちが直接当事者に当たり、取材した者の責任で、事故はこうだったという結論を読者に提示すべきで、揺らいだジャーナリズムへの信頼感はそこにしか醸成されない」

◇放射能被害はなぜ隠蔽されるのか~フェルネクス博士 You Tube
チェルブイリ原発事故による放射能の健康被害をめぐり2001年、WHO(世界保健機関)とIAEA(国際原子力機関)はキエフで国際会議を開いた。独立した医師や科学者­から内部被曝や低線量被曝の実態が発表されるが、国際的な原子力ロビーと結びついた専門家たちは、これを真っ向から否定する。