給食の食材放射能検査などを教育委員会へ申しれました。 | 手塚たかひろ日誌

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「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」事務局長手塚たかひろのブログです。市民のひろば「ひこばえ」で生活相談も行っていますので、お気軽にお越しください。

セシウム汚染の牛肉、汚染された腐葉土が枚方でも販売されたとの報道がありました。給食の食材は安全化かとのお母さんがたの不安の声も聞きます。8月11日におおた幸世さん高松さん 5歳と2歳の子どもさんのお母さんの4人で教育委員会に申しれをしました。もうしいれの内容は次にとおりです。


枚方市教育委員会委員長 宮川 勝也 様

                   平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会
                   共同代表  大田幸世
                   〒573-1197 枚方市禁野本町1-5-15-106 
                   市民の広場 “ひこばえ”
                   連絡先:高松(電話・FAX 072-843-0833)

           子どもたちを放射線被曝から守るための要請

3月11日、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の流出は、現在も続き収束の見通しはついていません。放射能汚染は、大気、海洋、土壌へと広がり続け、関西でも、早くから大阪市でセシウムが検出されたことなどが報道されました。
さらに、放射能汚染は、単純に空間線量が高いか否か、福島現地から遠隔地にあるか否かの問題ではなくなっています。セシウム牛問題にみられるよう、全国流通する食の安全問題として私たち自身の身近な問題となっています。今回は、牛肉について問題となりましたが、放射能により汚染された他の食材も関西圏・枚方市に流通している可能性もあります。
私たちは、特に、子どもたちを放射能から守るために、学校給食の安全性確保について枚方市が果たす責務は重大であると考えます。また、市独自の学校などでの放射線測定、基準値設定が必要と考えます。
以下、要請します。ご回答をお願いします。

1.給食の安全性の確保について
現在、多くの自治体では、国の定めた「暫定基準値」を根拠に、「流通しているものは安全」との見解を示しています。しかし、「暫定基準値」は内部被曝を考慮せず、国際的にも突出した数値であり、「基準値以下」であっても内部被曝の危険性が存在します。
① 枚方市内の学校・保育所・幼稚園で出されている全ての牛乳・食材の放射性物質を測定すること。
給食による内部被曝が0(ゼロ)になることを目指して、安全な給食を提供すること。
市は、そのために最善の努力をすること。
ⅰ)給食に使用する食材は、放射性物質に汚染されている疑いのある東北・関東地方産のものは避けること。
ⅱ)定期的に食材の放射性物質の測定を行い、結果を公表すること。現在使用している食材の産地について、すみやかに公表すること。
ⅲ)放射性物質が子どもに与える影響、食物による内部被曝の影響などについての講習会や勉強会を栄養士さん向けに行い、給食の安全性に対する意識を高めること。
②給食の牛乳を飲まないという選択、水筒を持参するという選択、給食を食べないという選択を、子どもと保護者の権利として認めること。上記の権利を行使することを子どもと保護者が決めた場合、園や学校に対してスムーズに意思表示ができるよう、統一書式の申請手続きを策定すること。(※参考『つくば市 学校給食停止申出書』)。手続きが制度化された際には、市のホームページや学校・園からの配布物などを通じてすべての保護者に周知徹底すること。

2.放射線量の測定について
①すべての学校・保育所・幼稚園に線量計を配布し計測方法を講習して、日常的に線量を測定できるようにすること。
②大阪府に任せず、枚方市として複数箇所での定点測定を進めること。土壌・水質についても測定し、少なくとも市内1箇所以上で核種調査もすること。以上の結果を速やかに数値とともに公表すること。
③測定の結果に基づき、比較的線量の高い場所については、線量を下げるための対策を行うこと。

3.プールの安全対策について
学校のプールでは水の入れ替えは毎回行っていないので、雨水が流入した場合、放射性物質の降下物が流
入する恐れがあり、利用した子どもが飲み込む可能性があります。
① プールの水の放射性物質の計測を、定期的・継続的に行うこと。数値を公表すること。放射性物質が検出された場合、プール学習を見合わせること。市営プールも同様の扱いとすること。
②さらなる放射性物質の混入を防ぐために、プールに覆いや蓋をするなど、雨水が入らないような対策を早急に行うこと。
③プールの安全性が充分に確保されていないと子どもと保護者が判断した場合、見学することを認めること。

4.子どもたちへの対応
各学校・保育所・幼稚園によって対応にバラつきが出ないよう、それぞれの校長・所長・園長に対応の指標を示し、これを徹底させること。
弁当持参やプールの見学に際し、これらを子どもと保護者の権利と認め、子どもが周囲から不利益を受けたり、嫌な思いをすることがないように配慮すること。

なお、8月19日までに文書で回答していただくよう要請します。