4月28日 中司前枚方市長に談合の共謀共同正犯として談合罪で懲役1年6か月、執行猶予3年の判決が下されました、さらに、反省の態度もないと断罪しました。すでに市長を辞職したこと、前科がないことで執行猶予が付きましたが、最高刑が2年の談合罪では重いものと言えます。同日、初田元市議員には、共謀共同正犯の談合罪と収賄罪で懲役3年6か月、追徴金3000万円の判決でした。市議会の資料を大林組に渡し大林に有利な条件を与えたこと、議会承認の礼として3000万円を受け取ったことは議員の職務に関した収賄で要求型の収賄で悪質なものと断罪しました。
4月27日、小堀前副市長には、中司前市長や初田元市議、平原元警部補らが大林に受注調整の依頼をしていたことを知っていた証拠や加担していた証拠はない。また、加担する動機が明らかなっていないと無罪の判決でした。
中司前市長ら被告人側は、大林に受注調整を依頼していない。2度目の入札では一部事業を追加して17億円を積み増し、56億円になったが初めが低すぎたので工事価格としては高くなく、談合の結果ではないと主張しました。
しかし、裁判所はこれらの主張を否定し、中司前市長、初田元市議らが平原元警部補、大林組 浅沼組らと共謀し、前市長 元市議 元警部補 大林組の役員らが長期にわたって役割分担をした大規模で巧妙で悪質な官製談合事件断罪した。さらに、枚方市の税金を無駄使いしたと市民への責任の重さを指摘しました。
中司前市長らの談合の目的は、政治的に対立していた有力市議員(岡市議員)の影響下にある業者を、枚方市の公共事業から排除すること。そのために、初田元市議員らと共謀して、ホテルメトロで大林組に受注調整を依頼した。それは「天の声」として、大成建設と受注競争中の大林組に決定的に有利な条件を与え、談合による不当な利益を大林組に得させ、枚方市に無用の公金支出をさせたと認定しました。
前市長、元市議は高裁へ控訴しました。高裁での判決がどうであれ、枚方市が高い買い物をさせられたことは事実です。このことの彼らの責任は重大です。市民の税金を無駄使していないと言う感覚がおかしいと思います。
前副市長は無罪判決が出ましたが、最高幹部の一人として談合を止められず、結果として枚方市民へ損害を与えたことの責任は重大だと思います。
平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会は、5月15日(金)午後7時より、枚方市民会館で「談合裁判報告会」を開催します。
