2月8日 市民の会は「小児医療の今」と題して高松勇医師の講演会を開催しました。
医療崩壊 医療の切り捨てが言われて久しくなります。後期高齢者医療制度の導入 小児科や産科の医師不足 救急病院のタライ回しなど医療問題のマスコミ報道は続いています。
高松医師の話は、日本の医療崩壊は国の医療予算が諸外国と比べて低いことが最大の原因であることを明らかにしました。さらに、発熱は体の防御作用で普通あれば2から3日で治る。解熱剤は体の抵抗力を弱める。こどもには自然治癒力があることを、具体的に語り薬に頼る医療への警告を発しました。親や患者の心配を引き起す形で、インフルエンザの予防接種が進められていますが、その効果は立証されず副作用の問題もあり欧米ではほとんど使用されていないタミフルが日本では大量に使われている事実が報告され、子供の健康よりも製薬会社の利益を優先する厚生行政への明快な批判がされました。
現場での経験に基づいた具体的で、若い親のニーズに答えたわかりやすい講演のため、講演会が終了しても高松医師へ熱心な質問が続きました。その親御さんの姿を見て、子育てに役立つ身近な医療情報がいかに欠けていることかと思いました。
機会を見て、講演会や学習会を開催したいと思っています。
