まずはこの言葉。
「ありのままの自分とは異なる存在になるためには、自分が何者であるかについて、ある程度の認識が必要である。別の存在になることが偽装に終わるにせよ、また真の内面的変革に帰着するにせよ、自己認識なしに、それが実現することはない。しかし、驚くべきことに、自己の認識に最も苛まれ、新しいアイデンティティを最も渇望する者にかぎって、自己認識の欠如が最も甚だしい」
エリック・ホッパー
自分を変えるには、いま現在の自分が客観的に見てどうなのかある程度知らなければなりません。
自分を客観的に見る、これほど難しいワークはありません。なぜなら見たくない自分をたくさん見てそれを認めなければならないから。
そしてそれを見ないように人は強固な防衛機能を有しているのです。
本当の自分がどうなのか厳しいことを言ってくれる人は貴重ですが・・・・言うと嫌われるので余程のお人よしでなければ口にはしません。
また、本当の自分に気づくような言動や態度を取る人はネガティブになったりするので遠ざけてしまいます。
もちろん、上記の人たちを低く評価したり、一緒にいるとありのままの自分でいられないなどといった言葉を駆使して自己を正当化していくので手の施しようがありません。
そして、自分を変えたいと思っている人ほど自分を客観的に見ないのでどんな手を使っても残念な結果に終わってしまいます。
前回の記事にも書いた「人としての成長に必要な要件」のひとつにはこの文章に書かれている「自己認識」が重要なキーになります。
くれぐれも安易な方法に貴重な時間とお金は使わないようにしましょう。