ついにその6まできました。
とりあえず今回でこのシリーズは終了です。
これから多くの人が嵌っていくであろうスピリチュアルな世界とはそもそもどんな起源から生まれたものなのか。
1960年代ベトナム戦争が泥沼化していく中で政治や体制に対するカウンターカルチャーとして生まれたヒッピー文化がその起源と考えられる。
ロックやドラッグなど60年代末に行われたロックの祭典『ウッドストック』などはその典型。
当時はスピリチュアルとは言わず『ニューエイジ』と呼ばれていました。
1970年代に入りそれらのヒッピー文化は日本に入ってくる。
懐かしい話だけど、伝説的なコント番組『ゲバゲバ90分』でヒッピーの格好をしたハナ肇が「アッと驚くタメゴロー」と叫んだのも1970年でした。
さて、ニューエイジの特徴は雑食性にあります。
何から何までごちゃ混ぜにして取り込んでいく。
例えば、死後の世界、オカルト、宇宙人、UFO、インドの仏教、魂、ヨーガ、瞑想、そして今はマヤ暦、少し前はノストラダムス等なんでもかんでも取り込んでいきました。
1960年代のロックシーンでは、ビートルズのジョージ・ハリスンがインドのマハリシに傾倒したり、ローリング・ストーンズはギミー・シェルターと言う曲にブードゥー教の音楽を取り入れたり。
これらすべてを取り込んで目に見えない心の世界、つまり精神世界を説いたのがニューエイジつまり今のスピリチュアルなわけです。
もともとカウンター・カルチャーとして生まれたものであるため、今の自分の状況や環境が厳しいときにこの世界に触れるとその状況や環境に対する反抗心が満たされる傾向が強くドラックのように心地よい快感を得ることが出来るため嵌りこんでいく。
スピリチュアルは厳しい体制や環境に対する反抗(場合によっては逃避)として生まれてきたものなんです。
自己啓発も成功哲学もその起源を知ると冷静に見ることが出来るようになります。
今日はこのシリーズ最後なのでもう一つ。
昨夜この日記にもよく登場する霊能者の加藤先生を世に引っ張り出した社長と二人で飲んでいた時に話したことを書きます。
所謂あちらの世界を前提にビジネスをしている人たちと関る中で『これをやったらお終い』というラインについて話し合いました。
ビジネスですから食べていけるだけの収入を得なくてはなりません。
鑑定料・カウンセリング料だけで十分に収入が得られる人はとても少ないのがこの世界。
だから物販も行う人が多いのが現状です。
だだこの物販に大きな問題があります。
例えば、このパワーストーンを身につけなさいと霊能者に言われたら断れるか。
そのパワーストーンも遊び程度の金額ならまだ許せますが、原価2000円程度の石を数十万円で売ったりすることもあちらの世界を前提としてクロージングされると可能になってしまいます。
石に限らず絵画だとか水だとかサプリだとかあちらの世界の力を背景にクロージングされると必要でないものを購入してしまうことはよくあることです。
適正価格で本当によいものならまだいいですが法外な価格であったり、借金してまでも購入させたりするようになるとやはりその時点が『これをやったらお終い』というラインになるのではないでしょうか。
所謂あちらの世界との関り方 5
あちらの世界の力を付加価値として品物を売るようになったら危ないと思え。
あくまでもあちらの世界とのかかわりはエンターテインメントと思いましょう。
おわり。