感情と知恵 | 思考の散歩道

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毎日いろいろなことを考えています。そんな思考の散歩で感じたことを書いていきます。

今日も事務所に来て仕事してます。

今年に入って正月休み明けから休み無しだけれど慣れると別になんてことないものですね。


前々回の日記の最後にサラッと流した感じで紹介した文章。



知恵とは、自己の感情体験をコントロールする力が次第に増大していくことである。


(コリン・ウィルソン)


成長には色々な意味があります。


例えば


相手の気持ちが分かるようになる。


相手の個性を活かすことが出来るようになる。


自分の個性を活かすことが出来るようになる。


自分の仕事のスキルを磨くとか自己実現もそうでしょう。

挙げると色々出ると思いますが成長したいと思う人は概ねこんな事を考えているのではないでしょうか。


以下引用


人の基本的欲求は、自分の存在が他者から理解され、認められ、受け入れられ、できれば高く評価され、大切にされたいと同時に、自分自身もまた自分自身がよい人間だと思えるような、他の人に役立つ存在でありたいと希求することだと思います。


鈴木秀子 愛と癒しのコミュニオンより引用



人はこの基本的欲求により成長しようとする。


その奥底には、成長すればいいことがある。いいパートナーに出会える。人よりよい生活が出来る。充実した人生を送ることが出来る。といった自己実現願望が潜んでいる。


それ自体は別に悪いことではありません。


だって・・・・人間だもの


で・・・・またこの文章に戻ります。



知恵とは、自己の感情体験をコントロールする力が次第に増大していくことである。


(コリン・ウィルソン)


3.11の時に津波が町を襲う映像を見ているうちにある思いが降りてきた。


結局人の基本的欲求により成長したいというのは津波という感情に備えて堤防を積み上げる作業みたいだなと。


成長するために頑張ると結果が出ます。そうするとそれが自信になって行きます。結果その自信は堤防の高さになっていく。

でも・・・感情はその堤防を越えて襲い掛かってくる。


堤防を越えた感情という津波は今まで積み上げたすべてを破壊してしまう。


そんなこと考えてました。


で・・・


じゃあ、感情はどうすればコントロールできるのかといえば僕は次のように考えます。


いかに多くの破綻を乗り越えてきたか。


いかに多くの失敗を経験しその失敗の原因と向き合い反省を繰り返す中でその経験を体験にすることができたか。


経験は知識を増やし、体験は知恵を増やす。


このようにして得た知恵は自己の感情体験をコントロールする力を持っていると僕は考えています。


堤防を積み上げる作業と津波の高さをコントロールする力を得る作業の両方があっての成長が本当の成長です。


ただ、津波の高さをコントロールする力は本を読んでも勉強会に参加しても身につきません。

自分自身で身につけていく、そして辛く苦しい。


だからみんなやりたがらないというのが現実です。