檜舞台 | 思考の散歩道

思考の散歩道

毎日いろいろなことを考えています。そんな思考の散歩で感じたことを書いていきます。

この三連休は休まずに仕事をしています。


まずはお酒のお話。


今日紹介するお酒は・・・・・


Shimeのブログ

福井県にある加藤吉平商店の長期氷温熟成純米大吟醸 『日本の翼』


このお酒は政府専用機の機内酒、国賓をお招きする晩餐会に使われるお酒として有名です。


グラスに注ぎ鼻を近づけると麹の香がします。熟成酒のため甘いベッコウ飴のような香がします。

口に含むと舌への刺激もなく含み香により口の中に独特の甘みとベッコウ飴のような香がいつまでも残ります。


淡冷辛口のお酒が好きな人には合わないかもしれませんが日本酒の奥の深さを感じさせてくれる逸品です。


さて本題


前回の日記で現実を見ると書きました。


現実を見ると心が折れない限り人は解決策を見いだすことが出来ます。


だだ問題は人は全力で現実を見ようとしない生き物であること。


大脳新皮質は人間らしい部分を司っている脳の部分です。

これは僕が感じていることだけれど、人も他の生き物も地球もすべては大脳旧皮質のレベルでは繋がっている。

潜在意識も実は大脳旧皮質、以前日記に書いたフローな状態とかゾーンに入るというのも新皮質よりも旧皮質が活発になっている状態です。


じゃあなんで新皮質なんてあるんだろう。


新皮質により同種同士の殺し合いが平気で行われるようになりました。

必要以上に欲が拡大するのも新皮質によるもの。


僕は、宇宙が我々に新皮質を得たうえでもすべてが繋がっていると悟りなさいといっている気がします。


で・・・


人間の新皮質が如何にして現実を見ようとしないか、その一例として『檜舞台』というものがあります。


もう倒産してしまいましたが、ある地方都市の駅前にあるショッピングセンターの婦人服店の社長のケース。


近くに巨大な駐車場を完備したショッピングセンターが出来て会うたびに「ちかくにあんなショッピングセンターが出来たおかげで経営が苦しい」といつも愚痴を言うようになりました。


ある時約束の時間にお店に行くと社長がいない。


店員さんに社長はどこにいるのかと聞くと、屋上にいるとのこと。早速屋上の駐車場に行くと広い屋上の片隅で社長が何かしている。


何をしているんだろう・・・・・



近づいてみると・・・・・



福引のガラガラのはずれ玉をバケツに入れて洗剤で洗っている。



僕「なんで○○さんがこんな事をやっているんですか、役員でもないのに」


社長「いゃーーー、みんな忙しいって、誰かがやらなくちゃいけないだろ、仕方がないから僕がやっているの。みんな無責任なんだよな」


僕はこう見えても結構いいやつなんで一緒にはずれ玉洗うの手伝いながら仕事の話をしました。


そして、この社長はこのあと民生委員まで引き受けてしまったのです。


この社長以外のケースとして、経営が苦しくなったコンビニエンスストアーの店長がレジ打ちをしてしまうなんていうこともあります。


この二人の社長は経営が苦しいという現実から逃げるためにショッピングセンターの雑用を一生懸命やったり、ボランティアに精を出したり、本来すべきではないことを一生懸命している。


つまり『檜舞台』に上がることで現実逃避をしているわけです。


知らず知らずのうちに現実から逃げることを必死でやるのが人間です。


よく自己啓発のセミナーとか勉強会でやたらと『自分を受けいれる』なんて言葉が記号のように飛び交っていますが、『自分を受け入れる』ということは大脳新皮質の働きと戦うという極めてシビアな試練ということです。


今日はこの辺で。