会社は誰のものか? | LEADERS ACADEMY 学長 嶋津良智のブログ

会社は誰のものか?

■新米経営者

経営を始めた頃に、経営者仲間とこんな議論をしたことがあります。

「 会社は誰のものか?」

 資本主義社会で「会社は誰のものか?」と問われたら、まぎれもなくオーナーである株主のものです。

これは疑う余地のない正論です。 

社長を含めた取締役というのは、このオーナーである株主から経営を委託された人であって、その株主の期待に応えていく責任と義務があります。 


■社員は株主を幸せにするためのコマなの?

ここまでは経営者であれば誰もが分かっていることをでしょう。

では、株主の期待に応えるために、社員はコマのように働けばいいのかというと もちろんそんなことはありません。

特に中小企業は社長が100%株主なんて言うのもザラなので、言い換えれば社長のために働けと言っているようなものなので、それでは社員がついてくるわけがありません。


■議論勃発

ここで議論が勃発したのです。 

ある経営者は この理屈から株主の期待に答えるために仕事をしているのだからそれ以外は手段であるようなことを言っていたのです。 

しかし、 言っていることが理屈ではわかりますが、どうしても腹落ちしませんでした。

私は経営を始めた時にまずは働いてくれている社員が幸せであることが大切だと思っていたからです。 

要するに、私の中では株主は二の次だったのです。

もうかなり前のことなので詳細忘れましたが、その時、色々な議論をしました。

その結果ある経営者が言った一言が、えらく腹落ちしたのを覚えています。

その経営者は、

「考え方の優先順位と、行動の優先順位の問題なのではないか」と。

会社経営の考え方の優先順位一番は株主で、そのための、行動の優先順位一番が社員なんじゃないかという説明をしてくれたのです。

それ以来私の経営者として考えが 確固たるものとなったのです。 


■経営者嶋津とは?

まず経営者は社員を幸せにするべく努力をする。 

そして、その幸せにした社員が取引先やお客様を幸せにする。 

その結果もたらされた利益によって 株主を幸せにする。 

これが経営なのだと。 

もちろん、いろいろな経営のやり方や考え方があるので、これが正解なのだと言いたいわけではありません。 

ただ、これが『経営者嶋津』の考え方なのだと。 

経営者によっては、

 「一番重要なことは 高い業績の実現ではないか・・・・」 

「顧客あっての企業経営であり顧客第一ではないか・・・・」

など、思う人もいるかもしれません。

それはそれで考え方なので否定するつもりありません。 

その経営者の考え方に共感・賛同する社員たちが集まりその会社の文化を作り、会社が成り立っているのです。 

社員の給料をコストと考えるのか?

投資と考えるのか?

によって、経営をどういう風に考えているのかが非常に分かりやすいのではないかと思います。

私は経営の目的は3つあると思っています。

1つは「利潤の追求」、 

2つ目は「社会的意義を果たす」、

そして3つ目は「常に維持発展する」。 

これを実現するためには、絶対的に必要なのが社員の力です。 

ある意味、源となるのが社員の力です。 

だからこそ社員の幸せを第一に考えて経営をしていくことが大切なのではないでしょうか。



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