あなたは赤信号で車が来なければ、渡る派?渡らない派? | LEADERS ACADEMY 学長 嶋津良智のブログ

あなたは赤信号で車が来なければ、渡る派?渡らない派?

■お正月を過ごして思ったこと

お正月いろいろ外出していて思ったのですが、道幅が狭くなればなるほど赤信号でも渡ってしまう人がいます。

さすがに日本人は倫理観が高いので、大通りではないですが、道幅が狭くなると、一人や二人は必ずいます。

赤信号でも渡ってしまう人のパターンにはだいたい3つあるような気がします。


■赤信号でも渡ってしまう人の三つのパターン

一つ目のパターンは、周りの人に関係なく車が来ないのを確認して渡ってしまう人。

二つ目のパターンは、はじめは赤信号だからとちゃんと待ってはいるものの、だれか無視して渡る人が出るとつられるように渡ってしまう人。

三つ目のパターンは、誰が渡ろうが「信号が赤だから」ということで渡らない人。


■パターン別の心理

一つ目のパターンの人は、

「車が来ないんだからいいじゃん」

「車が来ないのに待っているのは時間の無駄」

と思いながら、まったく悪気なくわたる人と、「良くないことだ」と思いながらも「まいっか」と思って渡ってしまう人がいると思います。

空気の読めない人、良くも悪くも自分の考え(信念)を持っている人かもしれません。


二つ目のパターンの人は、自分が先頭を切る勇気はないけど、「周りがやっているからいいや」と思ってやってしまう人。

このパターンの人は、悪気はない人が多いですが、自分に甘い、迎合しがちな人が多いかもしれません。


三つ目のパターンの人は、

「赤信号は止まる」という法律のもとに、ルールだと思って守ろうとする人と、二つ目のパターンで良心の方が上回って渡らないと決める人が多いのではないでしょうか。

まじめな人、責任感の強い人、枠にはまろうとする人、あるいは信念を持っている人かもしれません。


■私のタイプは・・・・

私は三つ目のタイプで、理由は四つあります。

一つ目の理由は、「赤信号は止まれ」というのは日本の法律として存在する以上守るべきだと思っていること。


二つ目の理由は、子供たちに赤信号を守ることが大切なんだと伝えたいこと。

自分が赤信号を渡ったのを見て子供たちが「あの大人が渡ってるから、僕たちも車が来なければ渡ってもいいんだ」と思って渡ってしまって、交通事故にでも巻き込まれたらと思うと大人が見本を見せなければいけないと思っています。


三つ目の理由は、赤信号くらいゆっくり待って渡るような心に余裕のある人生を送りたいと思っているからです。


そして、四つ目は、自分が経営者として正しい決断をしていると思える訓練のためです。

経営は決断の連続です。

「自分が決めたことは正しかったのか?」

「自分の独りよがりになっていないか?」

「本当にお客様は望んでいるのか?」

「本当に社員の役に立っているのか?」など、

迷い、ある意味「恐怖心」と戦いながら決断を必要とされるのがリーダーです。

常に将来が見えているかのような正しい決断ができればそれに越したことはありません。

しかし、将来は誰にもわかりません。

そんな中でも見えない未来を見通して決断を繰り返していかなければならないのが経営者です。

ですから、常に自分が正しい決断をしているという信念が必要です。

もちろん結果的に「間違っていた」ということもあります。

その時はすぐに修正すればいいのですが、一番社員を不安にさせてしまうのは、経営者が優柔不断だったり、不安を抱えながらする、自信のない決断です。

また、自分の個人的な「やりたい、やりたくない」「好き、嫌い」でするような感情的な決断です。

ですから、常に自分が「正しさ」で決断をしているという自信を持つための訓練で「赤信号は渡らない」と決めています。


■人に見られているという緊張感

私はこういう仕事をしているので、社員でも子供でも、「常に見本を見せなければ」という心理がはたらきやすいのはあります。

私のような根本が怠け者は聖人君子ではあるまいし、ダメなところもたくさんあるので、家族や社員を不安にさせてしまうこともあるでしょう。

しかし、周りを不安にさせてしまうような決断を少しでも減らすために、「常に人に見られている」という緊張感をもって生きるくらいがちょうどいいのだと思っています。



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