おそらく2004~2005年?のことです。

王禅寺でのミノーでの釣りを私は楽しんでいました。ミノーでの大型トラウトの

釣りというのは当時は「芦ノ湖」「本栖湖」でできるある意味特別な釣りでした。

それがこんな近く!安く!できるものですから、もうひたすら通っていたのです。

ある日私は高熱が出て会社を休んだのですが、その日の午後に!カゼ薬を

倍飲みして!行ったほどでした。(マネしないでください…)

 

その王禅寺もゴールデンウィークが終わり、トラウトシーズンが終わろうと

していました。するとある日、

「フライポンド(今のジロー池)にてシーバス放流されます!ナイターも開始!」

という張り紙がされたのです。

シーバス?ここ池じゃん!そもそもその「シーバス」はどこから持ってくるの?

従業員の方にお聞きすると、

・最近、ホシスズキ(タイリクスズキ)の養殖が行なわれるようになった。

・淡水で育てられ、2年ほどで成魚になり、ルアーの反応も良い。

・デカいのは放流しないけれど、40cmクラスをいっぱい放流するから来てね。

ということでした。

 

このころの王禅寺はベイトフィッシュとして「クチボソ」を放流し、そのクチボソが

大繁殖していました。1池(今のイチロー池)では夏は500円で!クチボソ釣りが

できたのです。そして私は近くの「鶴見川」や「相模川」で小型のシーバスを

ルアーで良く釣っていました。ですからこれから放流される40cmのシーバスを

釣るにはどうすれば良いか、すぐにわかったのです。

 

私が選んだのは、「ザウルス」社の「ティーレックス」5cmアユカラーでした。

これを、「ツンツン」とトウィッチングし、一瞬ポーズそして繰り返し。

その釣り方で多数のサカナを釣っていたのです。

暑かったので、ナイターにしました。すると、釣り人が多くいたのですが、

サカナのサイズを知らなかったのでしょう、「シーバス」ということもあり、

ほとんどの人が固いロッドで、「K-ten」などの大型のシーバスミノーを早引き

していました。

当時は池の中心に大きな立木があり、その周りにシーバスが群れているのが

見えました。時々、クチボソを追いかけているのが見えます。

 

私は、ティーレックスを立木ギリギリにキャストし、表層を「ツンツン」と

トウィッチングしました。すると、水面がざわめき、シーバスたちが

群れをなしてチェイスしてきたのです!

釣れる!釣れる!

釣れすぎて飽きてしまい、ペンシルベイトの「レッドペッパー」を試しに

「ツンツン」と引くと、「バシャッ」と何度も出たのです。

いやー楽しい!!!

 

釣り終えて従業員の方に「楽しかったです」と話すと、

「いつかストライパーやクラッピー、バラマンディなんかも放してみたいですね」

もう言葉もありません。その後、「宮城アングラーズビレッジ」でストライパーが

放流されましたが、もし王禅寺でそのようなサカナが放流され、

良いコンディションで釣れるとすれば、たとえ入場料が高くても(3時間5000円でも)

大勢の人が入場し、大きな売り上げがあげられたと思います。

じぶんにとって、王禅寺というのは本当にすばらしい釣り場だったのです。

 

しかしその「楽園」は、オープンしてわずか2年ほどで終わってしまったのでした。

 

続きます。