私の住む東京都多摩市から45分ほどの距離に、島田湖というところがあります。
止水のトラウトがオフシーズンになると、私は時々釣りに行きます。
今年はゴールデンウイークが過ぎてから行きました。ここでの好きな釣りは、
何と言ってもニゴイのサイトフィッシングです。神経質なニゴイも、ブラウンか
オリーブのフェザージグを目の前に通せば、高い確率でチェイスし、
ヒットさせることができます。
60cmオーバーの丸々としたニゴイがフェザージグ目がけて狂ったように
チェイスするのは本当にスリルがありますし、エリアタックルですので、フッキングしてからのやり取りも大変楽しいのです。
その日も50cmクラスを2匹かけ、新緑の中をのんびりサカナを探していました。
すると、浅瀬で小魚が跳ね、逃げ回っているのが見えたのです。
「ハスかな?」ペンシルベイトでも持っていれば良かったのですが、この日は
ニゴイをメインに釣るつもりだったので、フェザージグしかありません。
とにかくフェザージグを投げて「うねうね」とアクションさせてみました。
すぐにアタリが来ました!すると左右に大暴れします。
あれ?何のサカナだろう?
サクラマスだ!
細身ですが、銀毛した、綺麗なヒレをしたサクラマスでした。
私が島田湖でサクラマスを釣ったのは4回目、ニジマスは数多く釣っています。
放流されたヤマメが相模湖に降り、豊富なエサを食べ、銀毛化するー
以前、6月のアユのシーズンに、アユをチェイスしている40cmは優に超えている
サクラマスを見たことがあります。フナのように体高があるそのサカナは、
すさまじい迫力で鮎に突進していました。
島田湖は「ほぼ」首都圏ですが、大型のトラウトが育つ環境はじゅうぶんに
整っている場所でもあります。桂川漁協はサカナをしっかりと放流しており、
豊栄養化した水質は膨大な水生昆虫を育てているーこうしたサカナが1匹釣れると、
その日の釣りは本当に素晴らしいものになります。