ものすごい力で左右に振られる感じの次に、「それ」は対岸の護岸の穴に
突進していきました。
私のニジマスの最大記録は、芦ノ湖での74cmです。
今まで数えきれないほどー1年で60cmオーバーを15匹釣った年もありましたー
大型のニジマスを釣ってきました。しかし今回の「重量感」は今までないと
感じました。
いつもの2.5ポンドではなく、3ポンドにしてきて正解でした。対岸の護岸に突進する
サカナを何とか止めます!するとサカナは深みを泳ぎ回りはじめました。
まだサカナは見えません。
「ああ!」声が出ます。
デカいです。そして、すさまじく太い!「プロレスラーみたいなサカナだな」
と思いました。
ネット!と思いましたが、とうてい入る大きさではありません。
ウエーダーだったので、私が川に入り、サカナを浅瀬に誘導します。
何という太さ!迫力でしょう!
ネットにしるしをつけて測ったところ、71cmのニジマスでした。
重量感で言えば、私が今まで釣ったニジマスの最大クラスです。
ここはほぼ首都圏であり、住宅街、足柄駅の近くです。それなのに他に釣り人が
一人もいないうえに、このようなすばらしいサカナが釣れるなんて!驚きでした。
さあ。元気に返してあげましょう。フックをリリーサーで外し、手を水に入れ
冷やします。一瞬だけ指でサカナの向きを上流側に変えてやります。
(指先以外はサカナに触れませんでした)
上流からの水の流れを受け、酸欠気味だったサカナもエラの動きが
落ち着いてきました。自立できるようになり、そのまま戻っていきました。
…
…
…数分放心状態。
いやーすごいサカナを釣っちゃったなー。「帰ろうか」
時計を見ると、まだ釣り始めてから4時間ほどしかたっていません。しかし私は
もう心から満足してしまったのです。
川を見ると、他のサカナは回遊していますし、下流には数匹がライズしているのも
見えます。もしかして、これから他の釣り人が来るかもしれない。その人たちに
「取っておこう」と思いました。
本当に素晴らしい釣りでした!