※この記事は特にフライマンが多い、混雑した日のルアーでの攻略になっています。
ここは本当に綺麗なロケーションですし、サカナの質に対する価格も関東では
トップレベルの安さです。しかしはじめに書きます。
初心者はここに来ない方がいいです!その日がフライおじさんたちが多い日だと
かなり難しくなります。
この釣り場は、入場者が釣っているところに放流するのですが、流れの早い区画は
多くの人にとっては釣りにくいため人気がありません。そのため、流れの緩やかな
区画に人が集中します。するとどうなるか。
流れの早い区画:釣る人が少ないのでサカナがかなり少ない
流れの緩やかな区画:釣る人が多いのでサカナは多いが、徹底的にスレている
という図式になります。ですから、
・流れを読んでルアーを流す
・正確なキャスト
・釣れなくても「新緑」「紅葉」が綺麗だねえという寛大さ
が必要になります。
それをふまえての釣り方ですが、
1:6ft以上のロングロッド、3ポンド以下のライトラインで対岸のサカナを狙う
→フライというのは、流心(川の流れの中心にある重くて強い流れ)の向こう側ー
つまり「対岸側」は釣りにくいのです。太くて浮力のあるフライラインや
ティペットが水の抵抗を受けてしまい、その先にあるフライが「引っ張られて」フライが不自然に速く流れてしまいます。これは「ドラグのきいた状態」といい、
スレたサカナが嫌う動きです。
しかし、6ft以上のロングロッドを立てて使い、水の抵抗の少ない3ポンド以下の
ラインを使うなら、対岸側にキャストしたフェザージグを自然に流すことが
できます。
サカナの絶対数は区画によってはかなり少ないですし、サカナはそれはもうスレて
いるので、キャストやフッキングのミスはできません。2~3投というところです。
2:ミノーを使った「一発大物」狙い
→このエリア内には4~5cmほどのアブラハヤ、カワムツがおり、それを
大型のヤマメやニジマスがチェイスしているのを、何度か見ました。
しかしそのチェイスの距離は50cmほど。「自分のテリトリー」に入ってきた
サカナを一瞬チェイスという感じです。
渓流用のフライは昆虫をイミテーションしているので、このようなサカナには
ルアーが、特にミノーが有利です。
ごく浅いところもあるので、今主流のヘビーシンキングのミノーだと底を擦って
早引きになってしますから、浅瀬はフローティング、白泡の流れの中はシンキングと
使い分けるのが良いと思います。
この釣りは確率は低いです。大型魚の数は少ないですし、
エリアそのものも広くはないからです。しかし「尺」を超えるヤマメが狙える
ということを考えますと面白い釣りだと思います。
この釣り場の感想です。たまたまこの日がフライマンが多く訪れた日だと思うの
ですが、サカナはそれはもうスレていました。しかしそれをフェザージグで何とか
釣る釣りは面白かったのです。「フェザージグでボコボコ入れ食い!」という釣りが
好きな人には向いていませんが、一投一投ていねいにキャストし、流れを読んで
引き、気難しいサカナと遊ぶのが好きな人には良い釣り場だと思います。