続きです。
このように、「業界の維持のために」「村田氏により」始められた
「エリアトラウトブーム」ですが、それで業界が維持できたかというと疑問が
残ります。具体的な数字を出します。
日本の釣り人口のピークは、2006年でした。その数はなんと、1290万人!です。
これがどれほどとんでもない数かといいますと、
当時の東京都の人口(市町村含む)より多かったのです!
では現在はどれくらいかと言いますと、2021年で560万人です。
たかだか15年ほどで半分以下になってしまったわけです。現実的に釣具店という
のは、すさまじい勢いで減少していきました。
そしてこれからも、釣り人口も、釣具店も、そして釣り場も、エリアも減っていく
ことでしょう。
ではどうすれば良いか。そういった中で、これからも「釣り」という趣味を
長く楽しむには、固執せず、様々な釣りにチャレンジしてみるということが、
キーワードになってくると思います。
・今まで行っていなかったレギュレーションが厳格なエリアに、お気に入りの
ハードルアーとタックルを持って行ってみる。
・「最近あまり釣っていない」と思われるようだったら、今まで行ったことのない
フェザージグが可能なエリアに行ってみる。
・フライフィッシングを始めてみる(アマゾンで売っている激安のセットで十分です)
・CRエリアや、自然河川にチャレンジしてみる
そのような多様性が釣りの楽しみを広げると思うのです。多くの人がそのように
釣りの様々な楽しみを知ることにより、釣り業界が「健全に」活性化することを
願います。