私がフェザージグのテストのためシーズン中毎週のようによく通っていたのが、

山梨県上野原市にある桂川フライルアー釣り場(以下桂川FL)でした。

 

この釣り場は、インレットまわりにサカナが集中し、それ以外は魚影が濃くはないという釣り場です。

さらには激安(当時1日2500円!でした)、上野原インターから5分ほどというアクセスの良さ、

定期的に「3倍体」と呼ばれる60~70オーバーの放流がされる、ということもあり、休み中や週末は

入る場所を探すのに困るほど混雑する釣り場です。そしてクリアーのため、基本的にサカナは

警戒しています。

 

私はインレットの場所取りのために並ぶのが好きではありませんでした。

ですから私が桂川FLに行くときはいつも、サカナは多くない!クリアーでサカナは警戒している!

混雑してハイプレッシャー!という状況だったのです。しかし私は、この難しい状況こそが

フェザージグのテストには最高だと考えていました。

 

通ってわかったのは、この釣り場の「ブラウン」の反応の良さでした。ほかの釣り場では

圧倒的に強いブラックでさえ、この釣り場では2番手でした。「ブラウン」と一言で言っても、

様々な色合いがあります。最終的に残ったのは、

茶色のウールの毛糸をボディにし、レンガの色を濃くしたような茶色のマラブーを25mm

(これより短いとアタリが無くなり、長いとフッキングしない)テールに使用したフェザージグでした。

 

この「ブラウン」のフェザージグはそれはもう良く釣れたのです。-8℃!の池が凍る極寒であろうが、

高水温+激混雑のゴールデンウィーク中であろうが、本当によく釣れました。

 

そんな中、毛糸とマラブーを使い切ってしまい、手芸店に買いに行ったのですが、

色合いが違う茶色しかありません!マラブーも違うメーカーの、

色合いが違うものしか手に入りませんでした。それでフェザージグを製作し、確かに良く釣れるのですが、

「あのブラウン」ほどの、サカナを引き付ける力はないと感じていました。

 

それから数年。今年のことです。スレッドとして使用している90番のミシン糸がなくなってしまったので、

ふと「手芸のトーカイ」に行きました。すると、あったのです!「あの」茶色のウールの毛糸が!

その少しあと、「あの色の」良質のマラブーも手に入れることができました。

 

このカラーです。釣れそうでしょう?

拡大するとわかりやすいのですが、

ウールならではの「しましま」「モジャモジャ」感がスレたトラウトに効くのです。

 

10月のトラウトシーズンに合わせて製作しています。(まだ一般販売はしていません)

すぐに欲しい方がいらっしゃいましたら、ヤフオクかメルカリのコメント欄に

「新色のブラウン」と書いてください。

以上新色の紹介でした。