これは、高水温の止水用に製作したフェザージグです。
私が8月の足柄フィッシングエリア、王禅寺などでテストし、
(暑すぎて何度か具合が悪くなりました…)
関西や東海の方にもフィールドテストをお願いしました。
夏のトラウト類は、陸生昆虫を好みます。フライでは、「テレストリアル」と
呼ばれており、基本的なパターンです。
そしてその夏の「虫食い」トラウトが好む色はブラックです。
活性が低いトラウトに、エサと認識させるために、フックサイズを#10から
一つ落とし#12で製作しました。
そして、できるだけゆっくり沈め、ゆっくり引くことができるよう、
ハックルを長めのものを巻き、テールのマラブーのボリュームを増やし、
水の抵抗を受けるようにしました。
カラーローテーションとして制作した、もう一つのパターンはこれです。
フックサイズは同じ#12で、
テールに使用しているマラブーは、
ネイチャーズスピリット社のストラングマラブー「ブラウンオリーブ」です。
(「モカ」というカラー名で販売しています)
上のブラックのフェザージグが「昆虫」を表現しようとしているのに対して、
このカラーが表現しようとしているのは「沈下するペレット」です。
このマラブーのカラーは、実際に養魚場で使われているペレットが、
水がしみて沈むときの色に最も近いと思ったカラーです。
このフェザージグは「引く」のではなく、沈下するペレットが溶解しながら漂うように、
ラインにテンションをかけながら超スローにカーブフォールさせます。
(欲しい方はヤフオクかメルカリで、「夏用の#12」とコメントをください。)
次回は、タックルと釣り方について説明します。