ニジマスの適水温は20℃までです。

しかしこれは、水質が管理された場所の話であって、水質が良くない場所では、

16℃を超えたあたりから極端にルアーに反応が悪くなってきます。

 

 

そもそも高水温の時、ニジマスはどのようなコンディションになるのでしょうか?

まず、泳ぐとすぐに酸欠になってしまうため、目の前を早く横切るものを全く無視するようになります。

本能的に、エサを取る距離、スピードを最小限に抑えようとするのです。

しかし食欲がないわけではなく、

「上からスローに落ちてくる、食欲を直接刺激するものだけ」に反応します。

ですから、ルアーマンは1日やって下手をすればボウズ!の状態でも、

ペレットを釣り場の人がまけば「バシャバシャ」と反応しますし、

表層をハックルを巻いたフライで釣るフライマンは入れ食い!ということが生じるのです。

 

そこで釣り場(または広告から収入を得ているメディア)は、

「朝はサカナが活発にライズしています!フライ絶好調!夏こそエリアトラウト!」

などと発表し、その「疑似餌」に釣られたルアーマンたちは、「フライは釣れているのに自分は全然釣れない!

暑い中ひたすらキャストを繰り返してクタクタ!高いお金を払ったのに!」とウンザリして帰るわけです。

 

近年、気候が変化しています。5月の後半から暑さが始まり、10月近くまでその暑さが続く、つまり、

4か月(1年の1/3です)は、止水でのエリアトラウトは高水温での難しい釣りになるのです。

 

本当であれば、高水温の季節はフライフィッシングに切り替えるか、エリアトラウトそのものに行かない方が

いいです。

しかしそれでも、行きたい人、あるいは夏休みにお子さんに釣らせたい!という方もおられるかもしれません。

 

ではどうすれば、真夏の高水温に釣りを成立させるか。そのことをこれから書いてみたいと思います。