《これまでのお話》
別居後、転入先の自治体の役所で、児童手当の支給先を変更してもらおうと手続きを
しようとしたところ、意外に厳格な運用になっていることがわかりました。そのとき、
転出時に、「DVの場合は、児童手当の支給者を変更できますよ」と言われたことを
思い出しました。それで、意を決して、元の自治体の役所に電話をかけてみました。
すぐに児童手当の担当者に繋いで貰えましたが、どうも歯切れが悪いのです。
何度も保留にされて待たされた挙句、折り返すと言われて、切られてしまいました。
なんだか、いやな予感がしました。
そして、折り返しかかってきた電話で、とんでもない話を聞かされました。
「××××(元夫の氏名)さんから、ドメスティックバイオレンスの被害についてご相談を
受けており、私どもの立場上、加害者の方(私)からのご相談はお受けできません」
なんで!? 私、DV加害者になっちゃった・・・。
これ以上、話したところで埒が明かないと思ったので、電話を切って、転入先の役所に
相談したところ、DV関係を扱っている担当部署間で話をしてくれることになりました。
担当者から聞いた話では、元夫は、私が突然子どもを連れて家を出たことで、精神的DVを
受けていること、そして、私が子どもを虐待していること、その他諸々を相談していました。
虐待? 何も身に覚えがないんだけどと思って詳しく聞いてみると、子どもにあざができて
いたことがあり、私が叩いたに違いないと言っていたのだそうです。また、離乳食を全く
作らず、母乳しか飲ませず、泣いても放置していたなどと言っていたそうです。
そんな事実はなく、聞いて驚きましたが、担当者の話にさらに驚きました。こういうことは、
モラ夫あるあるで、特に珍しいことでもないのだそうです。お気持ちはわかりますが、
放っておくのが一番で、万一、調停や訴訟でもこのような主張をされたら、そのときに
正面切って戦ってくださいとアドバイスされました。
この一件は、調停や訴訟の大勢には影響しないと言われ、実際に影響しませんでしたが、
精神的に大きな負担となり、疲労状態に拍車をかけました。
そして、児童手当は・・・。
その時点以降の分は、ややこしい手続きを経て、支給先を変更して貰いました。転出元の
自治体の判断ですでに支給された1年分以上の児童手当については、行政訴訟などで
不服申立をすれば、支給先変更の可能性があるとのことでした。逆に言えば、そうでも
しない限り、支給先の変更は難しそうでした。調停でも、別居開始以降の受給分をこちらに
下さいと言ってはみましたが、「自治体の判断だから、不満があるなら自治体に言え」の
一点張りで話になりませんでした。結局、1年分以上の児童手当は、諦めました。
お金のことについては、別居に踏み切る時点で知っていれば、もっと違う対応ができた
のではないかと思ったことがかなりありました。同じような落とし穴にはまる人が少しでも
減ってくれればと思い、この度、書いてみました。
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