《これまでのお話》

こころ講座の受講①

こころ講座の受講②

 

こころ講座が始まってから、他界した父方祖父の気配を身近に感じるようになりました。

父方祖父は、私が生まれる10年ほど前に他界しており、会ったことはありません。

ですが、私は小さい頃から、祖父には会ったことがあり、何度もお話ししたことがあるように

感じていました。

 

祖父は、講座のときに私の隣に座って、「うんうん」と話を聞きながら一緒に勉強していたり、

夜中に訪ねて来たりするようになりました。そのうちに、仕事中も気付くと隣にいるように

なりました。

 

おかげで、私の頭の中は、亡き祖父一色になってしまいました。講座で話す順番が回ってきた

ときにも、私は祖父のことばかり話していたかもしれません。

 

マリア先生は、そんな私を止めたり叱ったりすることなく聞いて下さいましたが、今、思うと、

マリア先生にも、他の受講生の方々にも、申し訳なかったと思います。講座の趣旨と違う気が

するからです・・・。

 

講座が折り返し地点を過ぎたある日の午後、工場の製造現場にある機械を見ていたときに、

突然思いついて、隣にいた祖父に、「おじいちゃんは、この機械に巻き込まれて大怪我を

したんだね。怖かったね。大変だったね」と心の中で話しかけました。祖父は昔、労災で

大怪我をしていました。

 

その日の夕方、急に栗が食べたくなりました。祖父は、天に上がる前に、必ずと言って

いいほど、私に栗のお菓子を食べさせます。私は、そんなに栗が好きではなく、自分から

栗を選ぶことはないので、突然栗が食べたくなる時は、だいたい祖父が原因でした。

 

初めてヒプノをしてもらった時、セッション後にマリア先生が突然、「おじいちゃん、栗が

食べたいみたい」と言い出し、びっくりしましたが、とりあえず、そんなもんかなあと思って

一緒に栗のお菓子を食べました。そして、家に帰ったら、なんとマリア先生と一緒に食べた

栗のお菓子がどこからか届いていたのでした。

 

レイキ伝授の時も、祖父は登場して、マリア先生が天に上げてくれたのですが、このときは

帰り道に突然栗が食べたくなり、栗のお菓子を食べて帰りました。そして、家に帰ったら、

また、栗のお菓子がどこからか届いていました。その後も何度かそんなことがありました。

 

工場からの帰り、お店に入って、普段なら絶対に選ばなそうな栗が乗った抹茶ケーキを

食べました。祖父は天に上がるんだなあと思って、食べながら、

「おじいちゃん、今日マリア先生いないし、私は天と繋がってないんだけど、どうするの?」と

話しかけてみましたが、返事はありませんでした。

なんとなく、すでに祖父はいない感じでした。

 

その日、夕陽が真っ赤でした。それを見て、おじいちゃんは、天に上がったのだろうなと

思いました。そして、祖父が私を訪ねてくることは、もうなさそうだなと思いました。実際、

この日以降、祖父は私を訪ねて来なくなり、こころ講座にも来なくなりました。

 

祖父にはわかってほしいことや知りたいことがあったのかもしれません。それで、自分が

巻き込み事故に遭った機械を私に見せたり、こころのお勉強についてきたりしたのでは

ないかと思いました。

 

祖父が天に還った初夏の日を境に、私は(中途半端な)霊感を失いました。

そして、視える、聞こえるが、当たり前だった日常が、とてもとても穏やかで静かなものへと

変わって行ったのでした。

 

こころ講座の受講④

 

 

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