ヒプノ講座の勉強会で被験者になったときの話です。このときは、導入の段階で、月に

照らされた淋しいお墓がぼんやりと見えていたので、始まる前から、よくない展開に

なりそうな予感がしていました。

 

最初の場面は、やけに淋しい野原で、野原と言うよりは荒野のような所に立っていました。私は、16,7歳の少女でした。そこから家に帰ることになりましたが、帰る家がないと

感じます。私は遠くから大きな家に住み込みで働きにきているようで、その家に帰りました。

 

そして、決定的な出来事の場面に移りました。私は縁側の突き当り近くに座って庭を

見ていました。縁側と言っても、『チコちゃんに叱られる』のお便りコーナーで、チコちゃんと

岡村が座っている「ひだまりの縁側」のようなものではなく、ガラス戸で仕切られている

縁側で、代官山付近にある旧朝倉家住宅のようなイメージでした。窓の反対側は障子に

なっており、部屋がありました。私は、ガラス戸越しに庭の花を見ていました。花の種類は

よくわかりませんでしたが、赤い花で、花や葉っぱについた雪が溶けかけていました。

場所は、北陸や信州のような寒い地方で、季節は春に近い3月頃のように感じました。

 

私は部屋に入ろうとしていましたが、とても嫌な予感がしました。ですが、何か用事があった

ので、入らないわけにもいかず、障子を開けました。そして、入った途端、中にいた男の人

に襲われそうになりました。被験者だというのに申し訳ないことに、この場面以降、私は

ほとんどしゃべれなくなりました。出てきた映像もストーリーも、衝撃的だったからです。

 

襲われそうになった私は、必死で抵抗しました。でも、力では敵わず、顔をひどく叩かれ、

結局、襲われてしまいました。襲ってきた人の顔は、見ることができませんでした。

 

叩かれたときに怪我をしたのか、次の場面では、暗い部屋で、ぐったり寝ていました。

周りは私が悪いと思っているようで、味方になってくれる人も、心配してくれる人もおらず、

孤立無援で、悲しくて仕方がありませんでした。

 

このときのことと関係があるのかないのかはわかりませんが、それからしばらく経って、

私は死んでしまいました。この女の子が出ていくとき、ひどい目眩がしたので、この人は

魂を受け継いだ前世の人だったと思います。

 

「あなたがこの人生で学んだことは何ですか?」という質問に対して、私は、

「抵抗してはいけない(抵抗したためにひどく叩かれたから)」と答えました。

そして、前世のこの経験があったから、男性に苦手意識があるのかなあと思いました。

 

この前世の女の子は、まだ思い残しがあったようで、後になってヒプノに再登場しました。

そして、そのときに完全に出て行きました。

 

 

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