何と、
踊る 100 機のドローン、ギネス世界記録を達成
だそうです。
何とも言われてみれば、そのように見えますが、
まず、こんな発想をするのは何処の国の人間だろうか?
日本人は、こんな無駄なことは考えないと思うが・・。
よく読んでみると・・・。
2015 年がコンシューマー向けドローン元年
だったとすれば、
2016 年は好奇心にあふれたクリエイティブな人々が、
こうした UAV (無人航空機) を使って、
人間の想像力の限界を押し上げる年になりそうです。
そのきっかけはこうでした。
インテル CEO のブライアン・クルザニッチが、
パーセプチュアル・コンピューティング部門で
マーケティング・ディレクターを務めるアニル・ナンドゥリに、
100 機のドローンを飛ばして何ができるだろう?
と問いかけたのです。
アーティストとテクノロジー研究者からなるチームは
すぐさま、屋外でのライト (光の) ショーを計画。
ドローンがオーケストラの生演奏に合わせて
シンコペートするというイベントです。
ナンドゥリは、
ドイツのハンブルクに拠点を持つ
アルスエレクトロニカ・フューチャーラボの
小さなチームに、この仕事を依頼しました。
11 月初旬、照明を装備した 100 機のドローンが
ハンブルクの空に舞い、3D の模様とメッセージを
宙に描き出しました。
新記録誕生の瞬間です。
ドローン 100 と銘打たれたこのショーは、
一度に飛ばした UAV の数で、ギネス世界記録
を達成したのです。
ショーの映像が初めて公開されたのはその 2 カ月後、
国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー CES 2016
で行われたクルザニッチの基調講演でのことです。
クルザニッチは、これまでのようにリスクを気にすることなく、
花火の打ち上げを楽しめるようになったとして、こう語ります。
「ドローンによって創造力に広がりが生まれ、
従来の常識ががらりと変わるかもしれません。
つまり、新しいテクノロジーを使って、全く新しい体験を
提供できるということです」
また、「アイデアを形にするには、
未来に焦点を合わせることです。
未来こそ、唯一創り出せるものだからです。
未来以外はどれも、すでに創り出されていますからね。
これまで誰もしていないことをする原動力になるのは、
希望と好奇心です」と、
フューチャーラボのシニア・ディレクターである
ホルスト・ヘルトナー氏。
ヘルトナー氏をリーダーとする 15 名のチームは、
ショーに使ったドローンを「スパクセル」と名付けました。
これは、「スペースピクセル」からの造語です。
ヘルトナー氏は、
多くの人に武器として認知されているドローンが、
美しいものや社会的意義のある体験も作り出せる
ことを示したかったのだと言います。
ドローン 100 では、マーティン・モース氏率いる 4 名の
パイロットがハンブルクのサッカー場から飛び立ち、
それぞれ 25 機のドローンを操りました。
しかし、こうしてドローンが地上を離れるまでの道のりには、
エンジニアたちの努力があったことを忘れてはなりません。
彼らが開発したソフトウェアのおかげで、
ドローンは飛行経路に従って飛び、
光を点滅させたり、オーケストラのドラマティックな音楽に
合わせてきびきびと動くことができたのです。
地上管制ソフトウェアを独自に開発したと語る
フューチャーラボのアンドレアス・ヤルソベク氏は、
ドローン 100 の企画と演出を指揮した人物です。
そのソフトウェアとは、優れた処理能力を必要とする
アニメーション・ソフトウェアのようなもので、
手描きの図を 3D ソフトウェアに移行し、
各ドローンの正確な飛行位置を計画したと言います。
「我々はテクノロジーを使ってアートを生み出したのです」
とヤルソベク氏。
また、「インテルが目指したのは、好奇心をイノベーションにつなげ、
UAW の可能性を示すことでした」と語るのは、
ナンドゥリのチームメイトであるインテルのナタリー・チェンです。
さらに彼は、「目的こそ違いますが、
航空事業体との協力体制のもと、ポリシーや規則、規制を学び、
ドローンの安全性を確認した上で、今回のような
ライトショーにこぎつけました」と説明。
11 月、ナンドゥリはホワイトハウス内で
初めてドローンのデモンストレーションを行っています。
それは、UAW の安全ポリシーの改善を働きかける目的で
訪れたときのことです。
「規制機関としては、現実的な問題や懸念もあるでしょうが、
私たちが業界全体でいかにして安全を確保するかを示し、
FAA (連邦航空局) や NASA (米航空宇宙局) などの機関と
連携することで、そうした問題を解決していけると考えています」
と語るナンドゥリは、最終的には世界標準となる規制の確立を
求めています。
また、ドローン 100 プロジェクトが民間の安全な場所で実施され、
観客は安全な距離を保って鑑賞したことに触れ、
「そうした体制を敷くことで、規制当局からこの計画が
安全でリスクを考慮したものと見なされ、
夜間のフライト許可が下りたのです。
FAA は安全面に非常に厳しいため、こうした新しいテクノロジーが
チャンスを切り拓き、経済価値をもたらすことを、
インテルのような業界リーダーが示していくべきです。
米国がリーダーシップを取って、新しいテクノロジーを統合する
枠組みを作っていってほしいですね」と語っています。
もちろん、プライバシーの問題もありますが、
ドローンは人を監視するだけが目的ではありません。
フューチャーラボ・チームは、
ドローンがアートやコミュニケーション、調査に使える存在として
受け入れられることが可能であると示したかったのです。
人間は生来、好奇心と希望にあふれた生き物であると考える
ヘルトナー氏は、彼のチームとともに、
その両方をドローン 100 プロジェクトに注ぎ込みました。
「誰の中にもある好奇心と希望が原動力となって、
クレイジーだと言わるようなことや、
素晴らしいことを成し遂げられるのです。
ドローン 100 は、アート、テクノロジー、社会をつなぎ、
新たな可能性を拓く一例に過ぎません」とヘルトナー氏。
ナンドゥリ曰く、これは UAW の新時代の幕開けです。
「ドローンは人間並みの感覚を備えつつあり、
周囲の障害物をリアルタイムで確認して対応するといった
インテリジェントな反応もできます。
これを皮切りに、UAW の独創的な使い道が生まれてくるでしょう」
如何ですか?
日本人も課題を提供されれば、何か考えたかも
しれません。
こうした発想も必要なのでしょうか?
分かりません。
完