弘法大師・空海さんの偉大なるデザイン? | 南海トラフ地震・津波よ、来るな!

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「弘法大師・空海のデザイン?」

つまり「四国八十八箇所お遍路システム」

について書きたくなりました。







今年は空海が四国八十八箇所の巡礼の路を開いて

1200年になるそうです。




そのせいでお遍路さんも多いと聞いています。




歩き遍路では四国一周1200km、毎日30km歩いて

40数日かかるようですね。





費用が最低でも1日1万円ほどは必要だとか。

従って、自宅からの旅費や、高野山への費用を考えると

50万円は必要でしょうね。





八十八番目の大窪寺(香川県)で結願(けちがん)と

なり、最後に和歌山県にある高野山の本山に報告に行って

はじめて巡礼の旅が完結するのだそうです。





元々が、空海さんが香川県の出身で、若い時に四国で

修行した僧侶であり、後の世の僧たちの修行の場として

四国が選ばれたことから始まったとされています。





高知の田舎に、弘法大師の教えとして

次のような言い伝えが残されています。




天災で民が被災した時ほど、托鉢をして回るように

と僧侶に教えていたというのです。





食うものに困った時でも、他の人を助けるように・・・

ということなのですが、その思いが、その地域に

経済を起こしていく訳ですね。





同時にこの地元には、

お接待する文化、

接待をする側が救われるという文化

が根付いています。




今の巡礼の形は江戸時代に出来たといいますが、

木食上人という僧侶(山梨県出身)は、江戸中期に

記録によれば、四国の巡礼を2回も廻っています。







お遍路さんの巡礼が、年間どれくらいの

経済効果を生んでいるのか、




正確には知りませんが、

多くのお遍路さんのおかげで、

そして弘法大師のおかげで、

四国は随分と経済的にも心の面でも支えられ、

助けられてきたと思います。






歩き遍路さんでも1人40~50万円

ましてやツアーで来られるお遍路さんも大勢います。



彼らのお陰で、四国の観光業も随分と

助けられていますね。






1200年昔に、ここまで見通してこの仕組みを

作られたとすれば、弘法大師・空海さんは、

何ともすごい人物です。







歩き遍路をして、高知が気に入って、千葉県から

今、わが町で農業を志して、結局は養鶏に

打ち込んでいる青年がいます。




NHKのプロフェッショナルで取り上げられた

梅原真さんに関連して、彼も取り上げられました。



http://niwatorinoniwa.com/




今、彼の卵が1150円で、東京のデパート

で販売されています。




このご縁を作ってくれたのも空海さんですね。(笑)







最近では欧米人も歩き遍路をしながら、
病気と闘っている例が、報道されました。






その間、般若心経を幾度となく読経しながらの

歩き遍路、苦行そのものだろうと思います。



その最中に受ける「お接待」、さぞ救われる思い

なのだろうと思いますね。




また、お遍路さんをお接待する気持ち、これこそ

人間の本来の生き方の真髄を教えてくれています。



つまり物質的には持ち出しかもしれないけれど、

お遍路さんを接待することが、

実は弘法大師さまを接待している

と認識しているので、そこに大きな救いがあると

いうのです。



それ以上に、人を思いやる気持ち、これこそが

人間の原点であり、巡礼者を通して、お互いに

その素晴らしさを体験できる・・



これがお遍路なのですね。



あの時代に、八十八箇所に寺社を建立して、

その全てが、今に現存しているという凄さ、

信仰とは言え、全てが生かされていることに

感動しますね。




1200年昔に、空海さんが考え出した四国遍路、

これまでも、今も、これからも、

四国の人々のみならず、訪れる全ての人たちの心を

豊かにしてくれるシステムだと言えますね。



その「人を思いやる精神」、「和」の精神、

これこそが日本文明の本質なのでしょうね。


フランスでテロがありました。

いや世界でテロや戦闘が蔓延しています。

とにかくひどすぎますね。






何とか日本の和の精神を伝えたいものです。