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詩真百年

ホラー映画と漫画アニメが生き甲斐。
近代文学、美術館、演劇など、とにかく創作物を見るのが好き。

本日、6月27日は小泉八雲の誕生日ですね!

こちらの本に収録されている『怪談』を読みました。


『怪談』(かいだん、くわいだん、英: Kwaidan)は、小泉八雲が著した怪奇文学作品集。1904年に出版された。八雲の妻である節子から聞いた日本各地に伝わる伝説、幽霊話などを再話し、独自の解釈を加えて情緒豊かな文学作品としてよみがえらせた。(by Wikipedia)

最近は純文学に傾倒していたので怖い話は読んでいませんでしたが、久々の怖い話に血湧き肉躍りました。
やはり私はホラーが好きなんだと再確認。
短編でさくさく読み進められるのも嬉しいですね。
『耳なし芳一』は子供の頃に何度も絵本(※絵がとてもリアル)で読みましたが、小泉八雲のものを読むのは初めてで新鮮でした。
翻訳者が変わるとまたイメージも変わるのでしょうね。

さて、私が一番気になった話は『食人鬼』です。
僧の夢窓が辿り着いた村には、死人が出た晩は村民全員 隣の村に避難しなくてはいけない(誰一人 村にいてはいけない)という風習がありました。
しかし僧の夢窓は幽霊も魔物も恐れないからと、たった一人、遺骸と共に村に残ります。
それだけでも静寂と恐怖で頭がおかしくなりそうなのに、遺骸を食べる化け物まで登場するんですよ!
これは最高のシチュエーションですね!
『怪談』の中で一番怖い話はこの『食人鬼』で決定です!

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ラジオ かわさきFM 79.1MHz『Chasing a Dream』

2018.6.29(金) 21:00〜


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アニソン好きな方、ぜひ聴いてやってください!