11/23(金)21:00~21:30 ラジオかわさきFM『大森Voice 環友加里のChasing a Dream』内でトークをさせて頂きました。
テーマは「座右の銘」。
私の座右の銘は「三十六計逃げるに如かず」です。
三十六計逃げるに如かず
意味:形成が不利になったときは、あれこれ策を練るよりも逃げるべきときに逃げて身を守る方法もあるということ。
なぜそうなったのか、私の実体験を元に語らせて頂きます。
バイトを探している方、フリーターの方の参考になれば幸いです。
上京した私は、フリーターとして駅と隣接しているお総菜屋さんで働くことになりました。
実際に働く前に二回ほどお店に足を運んでいます(面接を受けたときと採用書類の提出)。
そのとき、率直に「あ、これは悪い予感がする」と思いました。
働いているスタッフの方々が、私を頭のてっぺんからつま先までじろじろ見て鼻で笑う、こそこそ小声で言い合って笑う、というようなことをしていたからです。
その笑い方には悪意があり、ドラマでよく見るいじめっ子の女子高校生グループと似たものを感じました。
そして、勤務当日。
詳しく書くと長くなるので、いくつか簡単に書き出しますが、
・目の前で挨拶したら、私の顔をじっと見て無視(他の方とは和気藹々としていたので無口な方ではない)
・狭い店内で私の後ろを通るとき、ぶっきらぼうに「存在が邪魔」(他の方には普通のトーンで「後ろ通ります」)
・お客様から注文を受けたら商品を取るために動かなくてはいけないのに「ウロチョロする様子がおもしろーい」「目障り」「本当に邪魔」
などという言動をするスタッフの方が数名いて驚きました。
「今日一日でこれほど悪意を一身に受けたのは初めてだ」と思わず遠い目をしましたね。
店長が店舗にいないときは終始このような感じで、店長が店舗にいるときは平穏だったのも、私が遠い目をした要因の一つです。
「悪いことだって分かってやってるんだ」って。
更に、そのような言動をするスタッフの方々が自分と同じく週5×8時間勤務だと分かり、げんなりしてしまいました。
退勤間際に、唯一普通に接してくれた男子大学生と他のスタッフの方が、このようなことを言っているのを偶然聞いてしまいました。
「しっかりしてて雰囲気の良い接客販売経験者だから期待してって店長が言ってましたけど、本当に良い人ですね!
言葉遣いも丁寧だし、あの人には長く働いて欲しいなぁ!」
「言葉遣いが丁寧なだけじゃん。お惣菜の取り方は微妙だし(以下略)」
そのとき、友人が新人いびりにあってバイトを辞めたときのことを思い出しました。
父にその話をしたら
「初日から新人いびりをする奴は、新人が入ったら自分のシフトが減らされるかも、新人が優秀だったら自分がクビになるかもって思ってる可能性が高い」
と言われことがあります。
「あ、これが原因かもしれないな」と思いました。
期待して頂いたのは本当に嬉しかったです。
会社や教育係の方に申し訳なさを感じていないわけではありません。
でも、私は一日でそのお総菜屋さんを辞めました。
次のバイト先の初出勤の日、お総菜屋さんとの雰囲気の違いに驚きました。
あの女子高校生いじめっこグループのような視線ではなく、「あ、見たことない人がいるー」という声が聞こえてきそうな、穏やかな視線を浴びたからです。
このバイト先のスタッフの方々には挨拶を無視されることもなく、困っていたら助けて頂きました。
とても気持ちよく働くことができました。
これが、私が「三十六計逃げるに如かず」という言葉を好きになったきっかけです。
私の行動は賛否両論あると思います。
現に「すぐ辞めたら逃げ癖がつく」「経営者の立場を考えろ」「人として最低」と言われたこともあります。
ですが、今の私は例のお総菜屋さんを辞めて良かったと心の底から思っています。
その理由を書き出してみました。
1■他に稼げる場所はいくらでもあるから。
私がお総菜屋さんで働き出した理由は、純粋に“生活費を稼ぐため”でした。
どうしてもそのお総菜屋さんでなければ駄目だという確固たる理由はありませんでした。
今のバイト先や職場でないとできないことがある。
ここでないと将来のスキルアップができない。
そういった理由もないなら、人間関係でストレス過多になることが目に見えている場所に居続ける意味はありません。
(これが大前提です)
2■新人いびりをする人たちと一緒に仕事をしたくないから。
友人の中に「ちゃんと長く働けば認めてくれて、そのスタッフたちも優しくなるかも」と言っていた子がいました。
確かに、排他的で攻撃的なのに、自分が仲間だと思った人にだけは異常に優しい人ってたまにいますよね。
でも、新人いびりをする人たちと仲間になるってことは、自分も新人いびりをしなくちゃいけないってことですよね。
それは絶対に嫌です。
自分が新人いびりを拒んだとしても、新人がいびられている光景を傍で見続けなくちゃいけないってことですよね。
それも絶対に嫌です。
3■相手を見返すというモチベーションで頑張りたくない。
「嫌な奴なんてどこにでもいるんだから頑張れよ! 成長して相手を見返せよ!」
という発想の方ってたまにいらっしゃいますよね。
自分が成長したとして、相手が見返してくれる可能性ってあるんでしょうか。
というより、なんでそんな相手の為に頑張らなくちゃいけないんでしょうか。
「ここで働くの楽しいなぁ! もっと頑張ろう!」という気持ちで動いた方が心身ともに健康で過ごせるのに。
以上です。
今思い返すと、私が長く続けていた仕事やバイトは『初めて職場を訪れたときの雰囲気が良かった』です。
逆に、嫌な空気を感じる、スタッフの視線が刺々しい気がするなど、何か違和感があった職場は後々問題が発覚することが多かったです。
勘って実は大事ですね。
逃げることは恥ずかしいと変なプライドを持って、不必要なことから逃げないのは人生損だと思っています。
「勇気ある撤退」という言葉もありますしね。
大変長くなりましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!