過労死した知人がいるから睡眠と身体の大切さについて主張したかった。 | 詩真百年

詩真百年

ホラー映画と漫画アニメが生き甲斐。
近代文学、美術館、演劇など、とにかく創作物を見るのが好き。



友人が亡くなったと連絡が入りました。
まだ27歳ですよ、早すぎませんか?

連絡をくれた友人が「バイトの掛け持ちして学費と生活費を稼いでたみたいだし、ストレスとか疲労とかあったのかな?」と言っていました。
死因は分かっていませんが、それが本当だったらこれほど悲しいことはないと思います。

遠い知り合いに、椅子に座ってパソコンに突っ伏したまま過労死した人がいます。
その人のこともあり、今回は仕事や趣味のことではなく『生き方』についてブログを書きました。


以前、声優養成所に通っていたとき、同じクラスにバイトの頑張りすぎでフラフラになっている子がいました。

「ごめん、5時間しか寝てなくて……」

クラスのリーダー格の子がその子に怒りました。

「はぁ!? 5時間も寝れば十分でしょう!? その程度で頑張ってますアピールしないでくれる!?」

私も以前、5時間睡眠でレッスンをしていたことがありました。
でも、眠気でレッスンに集中できないことが稀にあり、これは駄目だとスケジュールを見直しました。

私は最低でも6時間、できれば7時間半は寝ないと身体がもたない人間です。
ショートスリーパーに憧れて短時間睡眠を実践したこともありますが、ただ身体の具合が悪くなるだけで私には無理でした。

人には体力差や適切な睡眠時間があります。
そのことを分かっていない人たちが多いです。
社会人デビューしてから、体力が人並み以上にある人、短時間睡眠でも平気な人から、こんなことを言われました。

「寝てる時間が勿体ないって思わない時点でもう駄目よね」

「好きなことをやってるんだから疲れないし眠くならないでしょう? もしそうじゃないなら、それは本当に好きなことじゃないよ」

「頑張ってる人ってね、睡眠時間を確保できなかったり、倒れたりするの。だから、貴方は頑張っていない人よ」

人は人で自分は自分という意識が強い家庭で育った私は
「はいはい、貴方は恵まれた体質で良かったですねぇ」
「ブラック企業精神満載すぎて引くんですけどー!」
などとどこ吹く風でしたが。

(正確に言うと、一度だけ試しに連日3時間睡眠で作業したことがあります。
そうしたら見事に体調を崩した挙げ句「体調管理ができないなんて社会人失格」と言われたので「じゃあもう怠け者認定されてもいいから普通に寝るわ!!!」と開き直りました)

でも、真面目すぎる人、周りの空気に流されやすい人は、そんな言葉を間に受けてしまうでしょう?

お願いですから真に受けないでください。

しっかり寝ないと仕事や勉学に集中できないなら、睡眠時間は無駄じゃありません。
好きなことでもずっとやってると作業効率が落ちるから、適度に休憩が必要です。
倒れないと評価されない組織なんて、いる意味がありません。

夢や仕事も大事ですが、一番大切にすべきは貴方の身体です。
死んでしまったら何の意味もありません。


私は20歳ぐらいのとき、年上のお姉様方から「25歳を過ぎると一気に体力が低下する」と何度も聞かされました。

自分が25歳になったとき、お姉様方の言っていたことは本当だったことを知りました。
疲れがとれにくくなる、徹夜ができない、寝不足やストレスが胃痛や吐き気など身体の不調で現れるetc、一気に体質が変わったからです。
昔より無理ができなくなりました。

『睡眠時間を削ることは、命を削ること』

その言葉がずしりと重く感じられるようになりました。


普段は「SNSは“好き”を発信したり広めたりする場所にしたい」と思っていますが、今回は自分の正直な気持ちを書かせて頂きました。

夢追い人の皆さんや社会人の皆さんが、適度に休憩して、ちゃんと休んで、健康的に過ごせることを心より願っています。



詩真(しま)

この世で一番大切なものは何かと聞かれたら、真顔でこう答える「健康な身体」。

布団に入りながらホラー映画鑑賞と読書をするのが好き。


毎週金曜21時~ ラジオ かわさきFM 79.1MHz『大森Voice 環友加里のChasing a Dream』に月間1~2回出演。

3分間の個人コーナー『詩真の本当にあった怖い話』を放送。