CT、胃カメラ、大腸カメラまでやったのだから、わかるべき事はわかるはず。
そう思ってIC(インフォームド・コンセント)の日を迎えた。
その日は家族と妻の実の妹も参加。
院長とは言え、普通の診察室。
その前で待つ。
時間が来た。
看護師さんが声をかけてくれる。
診察室で院長からの説明。
前回説明に使った資料がスキャンされていて、パソコン画面上でその内容を元に再度説明し始める院長。
やはりステージ2か3。
ホッとしたのもつかの間。
院長の説明がとまる。
CTの結果。所見の内容を画面上で読み始めた。
今読んでるじゃんか。
画面の近くにいた自分も視力が悪いなりに文字を読んだ。CT所見でリンパ節転移と書いてある。
そしてささっと、CT画像をものの5秒ほど確認した院長。
「えっと、肝臓の方にもいくつか影があるので… ステージ4です」
ああ、最悪の結果だ。
耐える妻の横顔。泣き出さないように我慢しているのがわかる。
「それと肺の方にも、画像ははっきりしてないけどちょっとあるようです」
その後、説明は続いた。
手術時間は3-4時間
入院は大体2週間から3週間ぐらい
抗がん剤は6ヶ月間続ける
S状結腸手術では大体25センチから30センチほど取る
抗がん剤はCVコートという方式で通院して投与する
手術時の出血は100cc程度でおそらく輸血は無い
感染予防的処置として抗生物質の投与をする
縫合不全は20人に1人の割合で起きる。その場合絶食して点滴。3〜4週間で退院。
臓器不全や術後肺炎などの危険性にも注意
現時点での肝臓の数値が高いのでこのままでは麻酔が使えず数値を下げる薬を処方するので朝昼晩毎食後に飲む事
血栓の予防処置をします
腸閉塞の可能性もある
電気メスの火花が飛んで多少ほかの部位を傷つける事もある
神経は温存するが、場合によっては排尿に影響が出る事もある
開腹手術への切り替えは10%程度ある
万が一人工肛門になっても最大3ヶ月
全身麻酔による原発巣切除と化学療法対応します
輸血になった場合の感染予防100万分の1の割合であるので輸血する場合は抗生物質を使う
麻酔は本人の希望で硬膜外麻酔も使う
と言う内容を淡々と説明された。
受け止めるしか無いステージ4と言う現実。
それよりも、医師への不信感が募っていた。
私たちを3分待たせてもいいから、きちんと所見申し送りに目を通してから説明してほしかったな。
院長だから忙しいのかな。
ベテランだから患者に対する意識が軽いのかな。
大勢いる患者を次々に捌かないといけないからこうなったのかな?
ステージ4と言う現実に加えて、患者への軽い対応が不信感を募らせていった。
そして。