ステージ4と言う事がわかった。
じゃあこれまで別の病院でわからなかったのはなんでだろう?
11月ごろには健康診断もあって一応血液検査もしてる。ALTもATPのもそんな極端な数字は出てなかったはず。
その時の結果を見る気力すらなく落胆する妻。
もう何という言葉をかければいいのか分からない。ただただ抱きしめるだけ。大丈夫と言う言葉は空々しいけど言い続けるしかなかった。
もう20年以上も前に亡くなった妻の母もガンだった。だから本人もガン遺伝性を気にはしていた。
その割には、毎日頑張って働いている中で定期的ながん検診は受けていなかった。
便秘が長く続いても、その後に多少の血便が出ても病院に行って診てもらうことはなかった。
だからと言って医者にかかるのが嫌なわけではない。どちらかと言えばドクターショッパーの傾向が強い。
本人も一年ほど前ぐらいに血便があった時に、職場の看護師から診てもらっておいたほうがいいよと言われていた事を思い出したようで、どうしてあの時素直に従わなかったんだろうと言っていた。
何故なんだろうか。遺伝的に注意した方がいいとわかっているからこそ怖くて受診出来なかったのかも知れない。心理的に避けていたんだろう。
ちょっとした勇気があれば見つかっていたかもしれない。
けども、内科で診てもらった時や脊椎すべり症を診断された時、X線画像やMRI画像では分からなかったんだろうか。画像診断では担当科以外の診断って出来ないものなんだろうか?
これまでに診断してもらった医者や病院の力ってそんなものなんだろうか? 患者さん一人一人に向き合う時間が少ない大きな病院よりも、個人医院で長くやってるところがいいんだろうか?
市民病院の院長だから当然実績もあるし数多くの論文も手掛けているし研究発表や後進育成にも力を入れている事が病院のホームページや所属している学会ホームページを見ればわかる。
名前も出ていて症例数も多く実績もあるから安心な一方で患者や患者の家族と向き合っている時間も少なくなるんだろう。
紹介状の宛先が院長でよかったのか悪かったのか。悶々とするだけだった。
ステージ4の宣告後、日に日にこれまでの事が気になって仕方がない妻。
時間があればネットで色々調べている。
そんな妻にどんな言葉をかければいいのか分からず、妻からの問いかけにそうだねと答えるしかなかった。
そんなある日、妻からセカンドオピニオンってどう思うと聞かれた。
「いいと思う」と答えた。
それが気に障ったのか、その事から喧嘩になってしまった。