島根に戻ってきました 角舎です
この学会の主な目的は、乳がんについての知識、流れを勉強することですが、もう一つの目的は、会いたい人に会ってくるということ
島根に来て1年が経ちますが、乳がん診療に携わる医師の数が少ないので、早急に改善しなくてはいけません
各病院の指導医の先生方は高齢化してますし(スミマセン・・私も含めてですが)、中堅の層がカッポリ抜けています
若い先生方はそこそこおられるのですが、独り立ちするのにはまだ時間がかかります
「人は石垣、人は城」
という有名か言葉があるように、結局、人=人材なんですよね
と愚痴ってもしょうがありませんが、これからもコツコツとリクルートしていきますね
さて、私が座長をしていたセッションの発表で、化学療法の時に頭皮冷却するとどれくらい脱毛予防効果があるか?というものがありました
滋賀県にある加藤乳腺クリニックの加藤先生からの発表でした
加藤乳腺クリニックと日本の企業(リーブ21の会社)が共同で開発した装置です
発表の詳細は割愛しますが、一定期間化学療法した後に脱毛の程度を比較したところ、この装置を使ったグループの方が脱毛が少なく(ウィッグなしで済んだ人の割合が少ない)有意に効果があったとのこと
問題は、この装置の代金は500万円以上かかるけど、保険適用がないので保険診療出来ないこと
保険で支払われないので、使用する人は別途、お金を払わなくてはいけません
1回5000円とか2万円とか・・・
まあ、お金を取らなければクリニックが大赤字になりますからね
それでも、たとえばTC療法4コースであれば使用料金は8万円でウィッグを買う必要がなければ十分に、元は取れますよね
アンスラサイクリンを使っていると確実に脱毛が来るのではと思われるので、レジメンや回数にもよりますね
当院でも一度デモをしてみて、採算が取れるかどうかそろばんを弾いてみないと・・