自分のご機嫌を取れるのは、大人の特権です

(高瀬志帆『二月の勝者』)



ちびさん2歳9ヶ月

ニコさん0歳4ヶ月



なぜこどもの声はよく通るのか。



ちびさんの寝る際は

絵本を読みながら眠りに入るのが

お決まりのパターンとなっている。



絵本を眺めてて

「この子が好き」

「この子のパパはいるのかな?」


と、おしゃべりするのは

絵に描いたような家族のひととき。



が、

ニコさんが生まれてからは


ちびさんの声で


隣で寝ているニコさんは

起きる。



そうすると

ちびさんは眠りつくところではなくなる。




そんなわけで


夫さんとちびさんは寝室で


私とニコさんはリビングで


寝ている。



これが大人にとっては

今のところの楽々パターンである。




と、前置きが長くなりましたが・・・




昨日の夜のこと。


夫さんがこのところ体調が悪く



寝室に入った途端

咳が止まらなくなる。




ちびさん・・・悪いけど・・・

今日はママと寝てくれる・・・?

パパはリビングで寝るからよ・・・。



と伝えたものの


「ママいや〜〜〜〜〜!!!!!!

パパと寝る〜〜〜〜〜!!!!」



頑として動かない。




さんざっぱら

パパが辛いから

ママと一緒に寝ようね




と説得を試みるも、頑なに拒否。



夫さんがリビングに勝手に行こうとしてもついてくる。


リビングで泣かれると


せっかく寝てくれているニコさんが起きてしまう・・・、




静かにずーっと説得を続け


その度に「ママ嫌」



と言われ、私のメンタルが刺立ってきた。




「もう、明日の朝ごはん作ってやるもんか。家出してやる・・・近所のカフェに。」



と拗ねながら寝たのです。




翌朝、聞こえてくる声。


「ママとご飯食べる〜〜〜!

ママがいい!ママじゃないと嫌だ!!!」




と、てのひら返しの対応を。




求めてくれる嬉しさもありつつ。




昨日のママ嫌攻撃で心がハリセンボンになっている私。



がんばってがんばって

心を凪にして

家族に怒りをぶつけないことだけを目標にして



保育園へ送り届ける。



もはや

ちびさんのためではない。



余計な怒りをぶつけて

あとで自己嫌悪に陥らないようにする


自己防衛術である。




そのまま夫さんにお願いして


小一時間ほどカフェでぼーっとさせてもらう。




当たり前だが大人の店員さんが

丁寧語で注文をとってくれる。



「ホットティーで・・・」



「イヤ!!!」



とは当たり前だが言われない。



「かしこまりました」

と返してくれる。



話の通じない状態を昨晩し続けていたせいか



話が通じることに対して

感謝の念で泣けてくる。



好きなカフェでお茶を飲み

本を読んでみたり

何するでもなくぼーっとしてみるのは


私にとっては至高の時間である。



冒頭の「二月の勝者」カリスマ塾講師の黒木先生のセリフに繋がってくるのだ。



自分でご機嫌をとることができる。

自分でご褒美を与えることができる。



大人になれて本当に良かった。

バンザイ大人!!!



そんな朝でした。