ちびさん2歳1ヶ月。

 

 

近所のお祭りにて
 

 

紙芝居劇をやっていたんよな。

 

 

私は
(紙芝居なら移動しなくていいし一緒に過ごすのもラクそうじゃな。)

と、連れいてったんよ。

 

 

案内の方から
「もうすぐ開場ですよ」と案内を受け
 

 

少しの間うろうろ入り口の前で待っていたら

最前列の床に座ることができた。

 

 

開演までの待ち時間に流れる音楽。

 

ちびさんは私の膝の上で
リズムを取りながら右に左に揺れている。

 

 

そのうちに劇団員のお姉さんが登場し

手遊びの「パンダうさぎコアラ〜♪」の替え歌をして
会場のこどもたちを湧かせていた。

 

(私の体力は
こどもたちのハイテンションのなかで、30分ももつかなあ、、、)

などと、自分の残りHPのことを考えていた矢先・・・

 


ちびさんが身体ごとひっくり返った。
私に身を預け、仰向けになり、足が上がる。

 


前方を見れば

 

 

テンポの良い音楽

 

明るい照明

 

そして

着ぐるみを着たアヒルの人形が3人・・・もとい3羽。

 

着ぐるみなので、一般的な大人の背丈以上の大きさ。

 

 

 

どうやら、私の勘違いで
紙芝居ではなく、人形劇だったらしい。

 

 

ちびさんは初めて出会う着ぐるみ人形に

驚愕し
ひっくり返ったらしい。


ひっくり返った体勢のまま、身体も表情も石化している。


一方で
物語は流れるように進んでいく。

 


15分ほど、経過したであろうか。
 

 

舞台は薄暗くじめじめしたシーンに移る。

 

 

会場のこどもたちは本能的に怖いと感じるのか

おのおの
親の手を握り、親の膝に座り舞台を見守る。

 


ものものしい雰囲気のなか

虫(人形)が登場。


最初は1匹。


次は2匹。

 


だんだん
うじゃうじゃ出てくる虫たち。

 

 

そして最後に、

巨大な赤いクモが上から糸に吊られて登場。


 

会場の子どもたちが
その不気味さに

一斉に息をのむ。

 


その静けさは
打ち破られる。

 


打ち破ったのは舞台上ではなく
私の膝元。

 


ちびさんがこらえきれず
大泣きしていた。


 

泣き止まぬ。


 

なだめるも
泣き止まぬ。

 


途中退場。

 

 


なおも、泣き止まぬ。


 

会場を出たところで
 

 

泣き続けるちびさんを抱っこしていると

「今年は泣く子が少ないね〜
って話していたところだったのよ」と

 

 

受付係の方から
フォロー(?)をいただく。


 

最前列に座っていたため
席の前は空き通路のようになっていて退場しやすかった。

 

 

その幸運に感謝するとともに

泣きぶりから途中退場だと即決した名監督ぶりに
自分を褒めてあげたい。


 

抱っこのまま帰路につき
ヘトヘトになりつつ


子どもがエンタメを見る様子
そのものが


親にとってのエンタメになるのじゃなあ

 


そいなことを感じた休日なのでした。