移住者の方へのインタビューで、
淡路市にある“coda”さんに来ています。
ここは、淡路島出身の早田さん・西さんご夫婦が営む美容室です。
“coda”というお店の名前の由来は、音楽記号コーダからつけたものだそう
“曲中の大きな段落を締めくくる部分”、といった意味があります。
自分たちの生活の1番盛り上がる場所になればいいな、
という思いが込められているそうです
今回は、移住者の中でも、
Uターンというところにスポットを当ててみたいと思います。
*淡路に帰ってきたいと思った理由は?
「実家があることや、後々の両親のことも考えてということも大きいですが
理由はいくつかあって、淡路島関係で気になるところがあったり、
もともと気になっていたところが、蓋を開けてみたら淡路島に関係あることが
すごく多かったり、大阪のお客さんも、淡路島が好きな人が多くて。」
やりたいお店像も、都会ではなく、
アクセスもいい“都会に近い田舎”だったことも良かったそうです。
もともとお2人は大阪の美容室で働いていたので、
大阪からもお客様が来てくださるそうですが、新規の大阪の方も多く、
淡路が好きで遊びに来る方が、髪を切って帰られるそう。
のんびりドライブがてら淡路に来て、
普段とは違う空気を感じながら髪を切ってもらうなんて、
身も心もすっきりして気持ちがよさそうですね
訪問美容のほうも、需要があると思っていたといいます。
やってみて感じたことは、
「自分たちのやりたい形にするには少し時間がかかりそうだった。
継続していけば需要が増えていくと思うので種まきしながら。」と話してくださいました。
*淡路に帰ってこようと思ったタイミングは?
「やっぱり子供が生まれたことが大きいですね。」
出産後、仕事復帰する時に淡路に戻って始められるように準備していたといいます。
「仕事のことでも、30代のうちに戻っておきたいと思って。
お客さんとも付き合っていきたいし、30代の若いうちならそれが可能だと思ったので」
20代の頃から、ぼんやり考えていたそう。
*Uターンについて。
どうしたら戻ってくる人が増えると思いますか?
「まず、戻りたいと思った時にすぐに戻れる環境があること。
保育所や福祉関係以外の仕事や、住む場所の補助金などの充実。
そして、楽しい音楽やアート、美味しい食べ物など。
町ぐるみで、人が集まって利益も得られる場も作れるといいし、
夜も人が出てくるような場所があると、戻ってくる人が増えると思う。」
と話してくださいました。
引っ越してきた当初は、環境を整えるところから。
家の解体から始まり、
玉ねぎのアルバイトなどもして、職業が変わりかけた、とおっしゃっていました(笑)
「まぁ、とりあえずやってみようか、もう決めてしまったんやし。という感じだった」と、
おおらかに話すお2人の朗らかな笑顔がとても印象的でした。
そんなお2人の人柄がお店の雰囲気にも表れているなと感じました。
待合スペースとなっているところには、キッズスペースもあり、
本や絵本、お洒落な雑貨や小物、お洋服なども置いてあります。
「作ったものを売っていたり、音楽を選びに来るなど、
図書館のような、アイデアを沸かしに来る場所を作りたくて。
そんなところに美容室が入っていたら、
髪を切りに来たことでいろいろなことに繋がって、なんかいいなと」
これからも、お客さんの意見も訊きながら、お店は日々変化していくそうです。
楽しみですね(*^^*)
淡路に戻ってくる方がもっと増えて、地元の方たちとみんなで、
もっと地域が活性する流れが作れるようになれば嬉しいなと思いました。
とても居心地の良い素敵な空間で、リラックスして長居してしまいました。(笑)
お忙しい中、お話を聴かせていただき、ありがとうございました