2021年の活動
【1月】
・ビッグ・アイオープンカレッジ演劇クラス 講師
・DANCE DRAMA「Breakthrough Journey」アシスタント
・高校特別非常勤講師(以下省略)
・高校演劇部コーチ(以下省略)
【2月】
・なし
【3月】
・K-EN神戸高校演劇舞台技術講習会 舞台・制作講師
・アイホール高校クラス劇アウトリーチ 講師
・高校演劇大阪F地区持ち寄り企画「409」コーチ
・(メンタルヘルス・マネジメントⅢ種・Ⅱ種 合格した!)
【4月】
・アイホール高校クラス劇アウトリーチ 講師
【5月】
・バグ男子おしゃべリ―ディング「ユッカ」執筆・稽古
・アイホール高校クラス劇アウトリーチ 講師
【6月】
・プラズマみかんの演劇上映会「ワーニャのパンツと洗えない」@劇団アジト
【7月】
・プラズマみかんの演劇上映会「ワーニャのパンツと洗えない」@鈴蘭台LEGATO
・「バグ男子おしゃべリーディング〜テーマは歯みがき!フレッシュミントの香りを添えて〜」(配信)@Cafe&Bar PLACEBO
・HPF講評委員
【8月】
・アイホール高校生のための戯曲講座2021 講師
・「#アイホールと私」のラジオ収録
【9月】
・ビッグ・アイオープンカレッジ表現のクラス「羊とあの空の向こう」アシスタント
・アイホールの存続を望む会
【10月】
・ビッグ・アイオープンカレッジ表現のクラス「羊とあの空の向こう」アシスタント
・アイホールの存続を望む会
・大阪府「ともいき 第17回ともに生きる障がい者展」稽古
【11月】
・ビッグ・アイオープンカレッジ表現のクラス「羊とあの空の向こう」(配信)アシスタント・出演
・アイホールの存続を望む会
・大阪府「ともいき 第17回ともに生きる障がい者展」(配信)出演
・高校演劇コンクール地区大会 「キャンディーデス。」コーチ
・ビッグ・アイオープンカレッジ演劇クラス 講師
【12月】
・ビッグ・アイオープンカレッジ演劇クラス 講師(ダンスクラスアシスタント)
・プラズマみかんの次回公演に向けての打ち合わせなど
今年は妊活の1年にするつもりで、大きな公演はせず、負荷の少ないもだけを選んでの活動になりました。最初は短期間でなんとかなるだろうと踏んでいた妊活はあれよあれよと不妊治療へとステップアップして長期戦に。
特に悩みが多かったのが仕事のやりくりで。通院回数が多いとか、排卵スケジュールに合わせて動かなければならないとか、決められた時間の投薬や自己注射がたくさんあったり。代わりのきかない仕事は受けられないし、周囲に迷惑を掛けてしまうという引け目で相談出来なかったり。医療費10割負担で高額治療となると働かない訳にもいかず、苦労している割に結果が伴わないので落ち込んだり…でもクリニックに行くと、待合室でパソコンとスマホを持ってバリバリ仕事をしている人がたくさんいる。みんな何かに堪えながらここにいるのだ、と、いつもと違う世界線で生活をしていたように思います。
良かったことは、夫がとても協力的で、色んな話をするようになったことでしょうか。在宅勤務で家にいる時間が増えたこともかなりプラスになったと思います。この先のことは分からないけれど、このプロセスを経るのと経ないのとでは、夫婦の関係が全然違っていたものになっているんじゃないかと。それは前向きに、良かった。
友人に、長期戦になる場合はあまり色んなことを我慢しすぎるのは精神的に持たなくなるので、なるべく普段通りの生活をした方が良いと言われたので、来年は劇団の活動を再開しようと思います。もちろん出来ること出来ないこと、制限は結構あるのですが、どんなライフイベントがあっても演劇を諦めなくていいようにと、数年前から準備をしてきました。長い演劇生活、色々あるし、こんなこともあっていいのだと思います。
ここにきて、劇を作る欲求、というものに改めて立ち返っています。この欲求、というものは、自分の内側からふつふつと沸き起こってくるもので、必ずしも周囲の人の「ため」には向かっていません。自身でコントロール出来るものではないと思っています。
アイホールの問題で、私も存続を望む者として、幾つかの取り組みに関わりました。会を終えた今、思うことは、この劇を作る(表現への)欲求を、一人の人間として尊重してもらえなかったから、私は納得がいかなかったし、悲しかったのだろうな、と。
市民説明会の中で「市民への還元出来ていないことは、演劇界の課題である」という旨の発言が伊丹市側からありました。私はこの発言にとてもモヤモヤしていて、そのことをずっと反芻しています。
例えば私の(表現への)欲求は、周囲の誰かの「ため」にあるのではありません。ただ、上手く繋げて活用することは出来るかもしれません。そのためには、表現をする人と、市民の「ため」になるように活用する人と、それを受け取る人と、三者が手を取り合う必要があると考えます。しかし、「演劇界の課題」と言われてしまった。一方的な課題とされてしまったこともそうですが、そもそも演劇界って何だろう??「演劇界」(劇団や表現を仕事にしている人)と括られてしまうことで、表現に対して欲求を持つ一人の人間が、議論の土俵から弾き出されてしまったような、そんな疎外感を感じてしまいました。
市民に向けて何が出来たか?出来るのか?という話はこの数ヶ月活発に行われたけど、一方で、人間の、根源的な、誰もが持つ「表現への欲求」にまで触れて議論をするところまで至りきらなかったし、自分も目の前に突きつけられた課題に精一杯だった。これはコロナ渦の文化芸術活動についても同じことかもしれない。なので、ここからは、根源的なところに、もう少し根を下ろしていきたい、というのが、正直な今の気持ちです。誰のためでもない、自分の欲求がまず根本にある。それがあるから枝葉が広がるのだと。
改めて、根本を作っている劇団というものは自分にとって大切な場所であるか。居場所となる劇場が大切な場所であるか。小さいし、商業的なものとは切り離されているけれど、劇団がある意味を噛み締めながら、2022年があると良いなと思っています。
一年間、ありがとうございました。
2022年もどうぞよろしくお願いいたします。