②小和田駅・為栗駅編の続き。



飯田線の田本駅。


田本駅は天竜川の急峻な斜面にへばりつくように設置されています。

まさに断崖絶壁!

駅から続く唯一のメインストリートはこちらの山道。階段を登ってトンネルの上に向かいます。

トンネルの上に出ると絶景が待っています。ほんとに凄いところに駅を作ったもんだと、あらためて飯田線の秘境ロマンを実感。

このトンネルの上でメインストリートが二手に分かれます。左に向かうと田本集落。右に向かうと竜田(たつた)橋です。

分かれ道を右に進み、竜田橋を目指します。

田本駅から山道を10分ほど歩き、竜田橋に到着。

竜田橋は秘境に架かる孤高の吊り橋。

注)以前に撮影した写真です。

竜田橋から天竜川の上流を望みます。まさに絶景!

下流側を望みます。この先は南宮峡と言われるビューポイントです。



本日は工程にゆとりがあり友人も一緒なので、ウォーキングをかねて温田駅まで歩いて移動してみましょう。

実は、竜田橋の西側には道路が通っているので、車で来ることは可能です。

が、離合困難な林道みたいな道路で竜田橋でどん詰まりになるので、先客がいて車を駐車していたらUターンするのも困難で八方ふさがりになります。来訪する際はご注意を!

さて、林道みたいな道路を進み、温田駅を目指します。

わりとアップダウンがある道で、路面もゴツゴツしていますが、先ほど歩いた田本駅から竜田橋を結ぶ山道に比べたら、かなり快適に歩けます。

竜田橋が見えました。

しばらく歩くと、生活道路に合流。

道路の幅員も広くなり、舗装も綺麗になったのでさらに快適に歩けます。

天竜川の対岸の温田の市街地が見えて来ました。が、あそこまで行くにはかなりの大回りをしないといけないので、まだまだ時間はかかりそうです。

竜田橋へは二度ほど車で行ったことがあり、距離感を把握しているので、この先の道のりの長さがずっしりと重くのしかかります。

それに加えて6月中旬とは思えない、この突き刺すような日差し。山あいで風もあまり通らず、湿度も高いので少し汗ばんできました。

この時期の必需品である冷却プレート付きの電動ネックファンを家に忘れてきたことを大いに後悔。

ようやく天竜川に架かる美しい斜張橋の南宮大橋が見えてきました。このあたりは南宮峡と呼ばれています。

まだまだ南宮大橋まで距離はあります。田本駅からここまで約30分ほど歩きました。

友人とたわいもない会話を繰り返し、のんびり歩き続けます。

一度やってみたかった、飯田線の駅間歩き。

田本駅から温田駅への駅間歩きは、トンネルの上の分かれ道を左に行き、田本集落から県道飯田富山佐久間線を下る天竜川左岸ルートが定番ですが、こちらの天竜川右岸ルートは竜田橋の絶景と南宮大橋と南宮峡を楽しめるのがポイントです。

南宮大橋の西側に位置する、県立阿南病院に到着しました。温田駅まであとひと息です。

こちらが県道飯田富山佐久間線の南宮大橋。天空にそびえる高さ75メートルの主塔が圧巻の存在感を放ちます。

南宮大橋はビューポイントです。橋の上から天竜川を望みます。このあたりは南宮峡と言われる景勝地です。

まさに絶景!

不思議なものを発見。

橋の高欄に取り付けられた南宮音頭の歌詞が刻まれた立派なプレート。南宮音頭はこのあたりではそんなに有名なのか?謎は深まるばかりです。

南宮大橋は温田駅から県立阿南高校への通学路になっているので、生徒たちはきっと南宮大橋を渡るときは南宮音頭を口ずさんでいるのだろう、と勝手に妄想。

しかし、いつ見ても素晴らしい斜張橋です。ウォーキングの疲れが吹き飛びました。

南宮神社と南宮大橋。

南宮大橋と天竜川を一望できるビューポイントに来ました。

飯田線の列車からもこの絶景は望めます。

温田駅はもう目と鼻の先です。南宮大橋を堪能したら温田駅に向かってラストランです。

温田の市街地から望む南宮大橋。

温田駅に到着。田本駅からのんびり歩くこと約4キロ。1時間ちょっとのさわやかウォーキングでした。

温田駅は市街地にあるので、駅前に飲料水の自販機があるのが有り難い。ほてった体をクールダウンしながら、駅の待合い室で涼みながら次に乗る列車を待ちます。