最近思う、仕事でとても大切な能力 | 公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

仕事も家族・友人との私事も楽しみながら、魂を燃やして挑む“志事”で社会を変えていきたい! 地方公務員として働きながら、NPO活動、講演、執筆、ワークショップデザイナーなどに取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”として活動しています。

仕事で大切な能力って何でしょうか?


そう訊かれたら、私は

「想像力」

と答えることにしています。



想像力と言っても、
見たこともない生物を描き出したり、
これまでにない物語を書き起こすことではありません。
(それも関係はしていると思いますが)


私が仕事で大切な能力として掲げる「想像力」は、
文字通り、モノゴトを想像するチカラ。
まだ接していない事象について思い浮かべるチカラ。


ものすごく簡単な例で言えば、イベントの受付の準備。


受付はどのような形で、同時に何組受け付けられるようにするのか。
1組に対してスタッフは一人でいいのか、二人必要なのか。
受付をしようとする参加者はどのような動線で会場に入るのか。
受付の前で渋滞しないだろうか。
スタッフの手元に用意する受付簿は何が書いてあって、
参加者に対しては何を確認し、何か受け取る必要があるのか。
参加者は受付のスタッフに何か質問をするだろうか?
どこまでFAQで受付スタッフが回答することにして、
残りは上席に答えてもらえばいいだろか?
その時、上席は受付スタッフが声をかけられる場所に立っているだろうか。


イベントの受付のような要素が少ないものでも、
想像すべきことがたくさん出てきます。
もし、ネガティブな事象が思い浮かべられれば対策も立てられます。


関係する人は誰で、
場で起こり得る事象は何か、
場に入力され得る情報は何か

それらの事象・情報に接したとき
関係する人はどう反応するか
こちら側が状況に何らか働きかけをしたときに、
場で何が起こり得るか

・・・・・・
・・・・・・



新しい支援事業を企画するときにも
対象となる人がどう活用するのか想像し、

部局間の調整役を務めるときにも
先方がこちらからの提案をどう受け取るかを想像し、

上司に資料の作成を頼まれたときにも
上司の問題意識やその資料を使う場面を想像する。



以前、市役所で市長が出る会議を担当したとき、
会場でその設営・準備に当たっていたところ
当時の上司に
「市長の手持ち資料は?」
と訊かれて、

私は
「秘書課に届けてあります」
と答えて、

「バカヤロー!!」

と怒鳴られたことがありました。

上司は秘書課が資料を持ってこないケースを想像して、
その場合に備えて既にわたしてある資料であっても
市長が着く席に同じ資料をセットしておくべき、と考えたんですね。

当時の私は、そういった想像力が乏しくて、
こんな凡ミスをしていましたが、
このときの上司の指導もあって少しずつ鍛えられました。


先日は、
それまで全然関わりが無かった会議で
(当然内容や経緯もよく分からない状態)
資料準備や設営をお手伝いしたのですが、

偉い人の席の資料を確認していると、
どうも会議の段取りを想像したときに
その偉い人が使いそうな資料が足りない。
主担当の人がいましたので確認したところ、
青い顔をして事務所に取りに帰りました。
(後から大変感謝されました)



こういう会議やイベントに限らず、
一緒に仕事をする相手の気持ちや
サービスを提供するお客さんの気持ちも
結局は想像力で推し量り、
どうしたら満足してもらえるかを考えること
とても大切ですよね。


ちなみにこの想像力ですが、

広い範囲、深いところまで、精緻に
思い描くチカラと同時に、

必要な場面で思い描くことができる
習慣があることもとても重要。


どんなに思い描くチカラがあっても
そもそも想像する習慣がなければ
想像力全体としては強いとは言えません。


それは恐らく
[思い描くチカラ]×[思い描く習慣]=Σ想像力(総和)
のような関係。

思い描くチカラがゼロでも、
思い描く習慣がゼロでも、
想像力の総和はゼロ。


私もまだまだ修行中ですが、
思い描くチカラが例え強くなかったとしても、
思い描く習慣だけでも身につけて、
キチンと想像力を発揮したいなって思っています。