さいたま市の環境未来都市推進課の仕事の話を。
2015年03月17日(火)Responseの記事
ホンダ、V2H対応充電器を
さいたま市の小学校に「モデルケースとして世界へ」
上記の記事は、
小学校に設置された蓄電池に
燃料電池自動車から電気を送れるよう
改造したという内容。
燃料電池自動車が通常走るために使っている電力を
施設の蓄電池に送ることができるようになりました。
さいたま市では停電時にも必要な機能が保たれるように、
避難所等への太陽光発電や蓄電池の設置を進めています。
しかし太陽光発電は夜間は全く、曇天時はわずかしか
発電しないので、そういった事情が重なった時に、
避難所の電気が足りなくなることが想定されます。
そんな時に、電気が足りなくなりそうな避難所に
燃料電池自動車で駆けつけて、
電気を補充すればいい、という発想です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150318/00/shimada10708/f5/4e/j/t02200165_0800060013248041019.jpg?caw=800)
太陽光発電も燃料電池自動車も、
日頃はエコな設備として活用されながら、
災害の際にはエネルギーの確保に役立つ。
しかも、さいたま市ではゴミ焼却の際の熱で
発電をして、その電力で水素を作っています。
もちろんその水素は燃料電池自動車に充填。
(あまり報じられていませんが、
実はこれがかなりすごいんです、本当は!)
だから今回のような小学校の避難所に
燃料電池自動車で電力を供給できれば、
家庭ごみ→ゴミ発電→水素→電気→避難所
という
化石燃料に頼らないエネルギーの流れ
が実現できるのです。
地域のエネルギーをできるだけ地域で賄う。
そして、エコなだけではなくて、
いざという時のエネルギー確保にもなる。
そんなことが当たり前の都市を作ること。
これが私が以前いたチームでやっていた仕事です。
今年度、私がいなくなってから、
当時あのチームで仕込んだアンナコトコンナコト
いろいろと目に見えるカタチになっていて、
あのチームはさすが!とちょっと嬉しく思ってます。
頑張れ!さいたま市環境未来都市推進課!