離婚歴あり自民党に警戒感 連立・維新の「かぐや姫」的要求の真意

 

憲政史上初の高市早苗女性首相誕生へ 公明離脱10日で維新と

「釣った魚にエサはやらない」。世のご夫婦の本音とも愚痴ともとれる含蓄のあることばである。それならば求婚されている間に、思いつく希望をすべて投げかけ、相手の様子を見た方がいいというものだ。「結婚」というか「連立」の交渉は相手の足元をみながらも、結婚してしまえば生活はどうにかなると思うものらしい。

公明党の連立離脱を「熟年離婚」とblogで書いたのは10月11日。わずか10日余りで自民党の再婚相手が決まった。自民党の高市早苗総裁と、日本維新の会の吉村洋文代表・藤田文武共同代表が10月20日夕方、連立の合意文書に調印した。これで21日召集、臨時国会冒頭の首班指名で高市早苗首相が誕生することが確実になった。憲政史上初の女性総理大臣誕生となる。同日夕方には「組閣本部」が国会内に置かれ、維新側も参加するようだ。しかし、大臣ポストを断っている維新は「閣外協力」の形を取り、結婚を前提にしてはいるが「同棲から始めます」みたいな、国民の「親ごころ」からすれば「大丈夫かしら」の一抹の不安が沸く。まあ、離婚歴のある自民党に多少の警戒心があるのは当然かもしれないが・・・。

 

維新の議員定数削減は「ゲリマンダー」とみなされる可能性

維新は「2年間の消費税(食品系)凍結」「企業団体献金の禁止」が絶対条件と最初の「釣書」に書いていたが、大詰めになって「議員定数の是正」を1丁目1番地と言い始めた。自民党議員が「かぐや姫じゃないんだから」と言ったのには笑ったが、思いっきり高い球を投げておこうというつもりらしい。世の中の常で、後から出てきた話題の方が注目を浴びるもので、「消費税減税」「企業団体献金禁止」はどこか先送り感、棚上げ感が感じられる。「議員定数の是正」も、司法判断の基準と思われる「小選挙区の一票の重み」は、衆院2倍、参院3倍以内は一応クリアしており、全体数削減がテーマになりそうだ。まず「比例区の議員削減」と言うことなのだろうが、そもそも自民・維新は全体からみて比例区選出議員の割合が低く「ゲリマンダー」との批判を浴びる可能性もある。どの道、現在行なわれている「国勢調査」の結果が出なければ、議論のしようがないという理由をつけて自民党は熱の冷めるのを待つ作戦とみた。

 

組閣の新聞辞令自粛?「政局」外しまくりの大手メディア

大手メディアは、今回の政局で「結果的誤報」繰り返しており、報道がやたら慎重になっている。21日の組閣人事は当日朝刊に「新聞辞令」となって載るのが通例だが、今回は「女性大臣多数起用」くらいでお茶を濁すかもしれない。

 

組閣人事が発表されたらblogでお知らせします。