来春は「大阪」が熱い 三度目挑戦、維新が都構想に副首都構想

 

「副首都構想」「大阪都構想」、この違い、あなたは知っていますか。それ以前にそれぞれの意味するところがお分かりですか。

 

【副首都構想】

首都・東京に災害やテロが起こった場合のためにバックアップ機能を持った都市を作っておこうという構想

 

《条件》 

① 政令指定都市およびその隣接市町村で人口200万人を擁する場所であること。

②当該地区は東京都と同じように、自前の首長と議会を持つ『特別区』で構成(再編)されること。

③住民投票によって『副首都』になることが承認(過半数)されること。

 

政令指定都市の人口(2024)

1.  横浜市    375万人

2.  大阪市    277万人

3.  名古屋市   230万人

4.  札幌市    195万人

5.  福岡市    160万人

 

まず1位の横浜市は、東京から近すぎてバックアップどころか枕を並べて討ち死にする可能性大で除外。人口200万人という数字を何気なく出したということは札幌市と福岡市には降りてもらいたいという意図が働いているように見える。

 

【大阪都構想】

政令指定都市「大阪市」を廃止・解体して、権限・財源を大阪府に一元化することで『二重行政』の無駄を省く構想。解体された大阪市は、自前の首長と議会を持つ『特別区』(4区案が有力)に再編される。

 

《条件》

①     府議会と市議会とからなる「法定協議会」を設置すること。具体案を詰める。

②     住民投票によって『大阪都構想』が承認(過半数)されること。

 

 

【副首都構想】【大阪都構想】は、まったく別の発想

 

アイデアはまったく別方向から生まれているが、手続きを見た場合、ほとんど重複していることがわかる。

 

 

ここまで押さえたところで、最近のニュースを見てみる。来春の統一地方選挙・府知事選に合わせて3回目の「大阪都構想・住民投票」が行なわれる予定となった。同日になる場合は、現職の吉村洋文知事(日本維新の会)が出馬する意向だ。

大阪府と大阪市は権力闘争に明け暮れてきた。多少の浮き沈みはあるが府は自治省官僚出身の保守系がトップ。一方の市は「京大土木」という学閥が支配するリベラル系。反りが合うはずがない。これを「府市あわせ」(不幸せ)なんてギャグまである。府庁舎と市庁舎の新築の際は、高さで競り合いをした逸話は有名だ。

 

キーポイントは「特別区」へ再編 維新3度目の正直!?

「日本維新の会」は元々自民党では飽き足らず飛び出した議員の集合体が起点。高市政権と連立を組んだが、閣外協力という中途半端な形で支持率はじり貧となっている。大阪の地域政党でやっていくにしても、【大阪】の格上げは史上命題となるだろう。キーポイントは『特別区』への再編である。「大阪都構想」からの「副首都構想」、はたして党の思惑通りにいくのだろうか。