【速報】公明連立離脱、26年の腐れ縁⁉解消で永田町は騒然
10・10ショック 連休明けの株式、長期金利に注目か
「公明党連立離脱」衝撃のニュースが流れた。10月10日、金曜の午後、兜町は後場の取引を閉じたばかり。3日間の連休を待っていた。おそらく休み明け「高市銘柄」は売りに転じ、債券市場は先行きの不透明感が増したため、長期金利が上昇するものと予想される。1999年から始まった自公連立。26年間の末の「熟年離婚」は、周りからみれば「まさか」「どうして」で埋め尽くされたニュースだった。自民党の高市早苗総裁(64)と公明党の斉藤鉄夫代表(73)は、国会内で党首会談を行ない、最終的には「話し合いの決裂」をそれぞれが発表した。斉藤代表からすれば「我慢の限界」といい、一方の高市総裁からすれば「一方的な通告」ということで、まさに「熟年離婚」夫婦の言い分そのものだった。
「政治とカネ」が理由か、「下駄の雪」も我慢の限界
公明党のいう最大の理由は、自民党が「政治とカネ」の問題をずるずると先送りしてきたことにあるという。「下駄の雪」などと揶揄されながらも、我慢に我慢を重ねたが「堪忍袋の緒が切れた」といことなのかもしれない。また、自民党の総裁が高市氏に決まったことに起因するかと言う点に対しては、「属人的」な理由ではないとしている。しかし「小泉進次郎総裁」だったら離脱はなかったとみる向きもある。高市グループには公明党と腹を割って話せるパイプがないのが弱点という記者もいた。
中国陰謀説の背後にある創価学会の対中戦略
まことしやかに「中国陰謀説」を言う人もいるが、公明党は中国と太いパイプを持っていることは確かだ。「中華民国」(台湾)を唯一の「中国」としていた日本だったが、「田中角栄訪中」(1972年)として、頭越しに大陸に渡り周恩来首相に会っている。このときの先遣隊で、日中の地ならしをしたのが公明党の竹入義勝氏だった。そもそも母体の創価学会は国際交流団体「SGI」(公称会員280万人)を擁しており、高市氏的「保守」(外国人政策)とは相容れないところがある。
見通せなくなった首班指名、最終的には「数」
前回のblogで「野党はまとまりそうもないことから」、高市総裁が104代内閣総理大臣になるのはほぼ確実と書いたが、事情は大きく変わった。首班指名は「衆院の優越」事項のひとつで、参院は形式セレモニーに過ぎない。衆院での話だが、自民党は比較第一党なので1回目の投票では「高市早苗」票が一番多くなるはずだ。ほかの野党は自分の党の党首名を書く。確定条件は過半数。だが、どこも半数は超えない。問題は2回目。上位2名の決選投票。こんどは過半数関係なしの票の多い順で決まる。これが現時点では予想がつかない。
最終的には政治は「数」と言うことなのだろう。