女性5人でも派閥均衡 11月解散、来秋総裁選睨む岸田首相

 

第2次岸田第2次改造内閣

 

総理大臣  岸田文雄   66     衆10  広島1     岸田派

 

総務   🈠鈴木淳司   65     衆6  愛知7     安倍派

 

法務   🈠小泉龍司   70     衆7  埼玉11     二階派

 

外務   上川陽子    70     衆7  静岡1     岸田派

 

財務  鈴木俊一    70     衆10  岩手2     麻生派

 

文部科学 🈠盛山正仁   69     衆5  比近畿     岸田派

 

厚生労働 🈠武見敬三   71     参5  東京      麻生派

 

農林水産 🈠宮下一郎   65     衆6  長野5     安倍派

 

経済産業 西村康稔   60     衆7  兵庫9     安倍派

 

国土交通 斎藤鉄夫   71     衆10  広島3     公明党 

 

環境   🈠伊藤信太郎  70     衆7  宮城4     麻生派

 

防衛   🈠木原稔    54     衆5  熊本1     茂木派

 

官房   松野博一   61     衆8  千葉3     安倍派

 

デジタル 河野太郎   60     衆9  神奈川15    麻生派

 

復興   🈠土屋品子   71     衆8  埼玉13     無派閥

 

国家公安 🈠松村祥史   59     参4  熊本      茂木派

 

子供少子 🈠加藤鮎子  44     衆3   山形3     谷垣G

  

地方創生 🈠自見英子  47     参2   比例      二階派

 

経済再生  新藤義孝  65     衆8   埼玉2     茂木派

 

経済安全 高市早苗  62     衆9   奈良2     無派閥

 

 

第2次岸田第2次自民党役員

 

副総裁  麻生太郎   82     衆14   福岡8     麻生派

 

幹事長  茂木敏充   67     衆10   栃木5     茂木派

 

総務会長 森山裕     78     衆7参1 鹿児島4    森山派

 

政調会長 萩生田光一  60     衆6   東京24     安倍派

 

選対   小渕優子    49     衆8   群馬5     茂木派    

 

 

「国民」連立、萩生田官房長官、消える

岸田首相はけっこう本気で国民民主党との連立、萩生田光一氏の官房長官登用を考えていたらしい。政治部記者から聞いた。連立は時期尚早、萩生田人事は本人の辞退で消えたらしい。

 

内閣人事、「紅白」出場者、よく似たリーク戦略

それにしても大臣の人事情報はよく洩れる。政治部記者にすれば「1丁目1番地」に位置する情報であり、デスクから発破をかけられるので気を抜くわけにはいかない。政権側も適当にリークしないと、記者たちに嫌われるので、持ちつたれつ、というわけだ。小泉純一郎政権が、必要以上にマスコミに叩かれたのは、「官邸呼び込み」をみてから速報を打つくらい情報を出してくれなかったためとも言われている。

芸能記者であった私も、これとそっくりな覚えがある。オバケ視聴率を出していた頃の「NHK紅白歌合戦」出場者の情報である。こちらは芸能記者の「1丁目1番地」ネタであった。NHKは絶妙なタイミングで小出しにしてきた。

「在庫一掃セール」などと言われる「大臣待機組」の処遇だが、衆院5期・参院3期で就任要件が一応充たされ満を持すことになる。これよりベテランで初入閣に場合は「派閥の推薦」を岸田首相が受けざるを得なかったとみるべき。この新大臣は国会答弁が安定せず、辞任ドミノになる可能性もある。

 

野に放ってはならぬ。茂木、河野、高市氏、留任の理由

話がそれた。河野太郎、高市早苗、役員の茂木敏充氏を留任としたのは、岸田首相が来年9月の総裁選再選に向け、目の届くところに置きたいと考えたからだろう。野に放つとヤバいということだ。女性5人の起用は小泉純一郎内閣、安倍内閣でもありタイ記録。安倍派4,麻生派4、茂木派2,岸田派2と派閥の大きさを考慮したようだ。

 

臨時国会の補正成立後、11月解散、12月投票か

とりあえず解散時期だが、早ければ11月解散か。補正予算を通さなくてはならないので臨時国会の冒頭はないだろう。補正成立直後解散ならあり得る。12月投票は自民党では縁起がいいのだそうだ。

個々の人物評は、いずれまた触れるとしよう。