美人は3600万円得をする。経済学と心理学が出した身も蓋もない結論

 

「美貌格差」「美人の正体」がネタ本、簡易に解説

また美人にまつわる心理学者の論文から紹介します。ここのところ大きな経済ニュースがないので暇ネタです。最初にネタバラシをしておきますが心理学者ダニエル・S・ハマーメッシュ「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」(東洋経済新報社)、日本の心理学者である越智啓太「美人の正体」(実務教育出版)からの引用です。論旨をわかりやすくお話します。

 

美人(イケメン)プレミアムはやはり存在した

美人は得かの経済的利得からです。

美貌(女性)プレミアム +8%

ブサイク(女性)ペナルティー -4%

イケメン(男性)プレミアム +4%

ブ男(男性)ペナルティー -13%

 

身も蓋もない数字ですが男性は美人に弱く、女性はブ男には厳しいとなるようです。大卒の生涯賃金が3億円ですから。美人は2400万円得して不美人は1200万損する計算で、その差3600万円です。なんとなく体感値に近いような気がしています。

 

経済格差ほどではない美醜の幸福感

「幸福度」の評価となりますと、当然自己評価となりますが、美醜による差はほとんどないようです。最大の原因は「慣れ」のようです。いつも男性にチヤホヤされていると当たり前のこととなってしまい幸福感につながらなくなるということです。おぞましい理由ですね。

 

美人顔4仮説 平均顔や左右対称顔が好まれる

さてどういう顔が美人なのかです。

平均顔仮説  1990年に心理学者のラングロア氏とログマン氏から「美人とは平均化された顔をもっていることにほかならない」という趣旨の論文が発表されました。顔写真を重ね合わせる実験で合成人数を増やすほど、見た側は美貌と判断するのだそうです。どこかで見たことがある顔は親近感が沸くのでしょうか。合成人数を増やすほど顔の輪郭が丸みを帯びていくので温和に見えて好感がもてるのでしょう。

 

対象顔仮説  遺伝子のコピーが正確に行われていることが印象付けられ、子孫繁栄にピッタリなので、人間はこれを「美人」とみなす本能が備わっているという説です。

 

お肌すべすべ仮設  これは説明を要しませんが肌がきれいだと「七難隠す」の威力があるということでしょう。

 

幼形化(ネオテラシー)仮説  これは赤ちゃんがかわいく感じるように、美人はどこか童顔であるという説です。

 

顔の好みは親に関係するらしい

顔に好み、いわゆる「タイプの顔」があるのは、異性の親の顔に関係していると心理学ではいわれています。最初に見た顔であり、長年みている顔に、全く影響されないということはないと思いますが、すぐ納得とはいかないような気もしますが。