2024年8月に読んだ本は、6冊でした!
まあまあ良いペースで読書出来ました(^_-)-☆
日本のジェンダーギャップについての本、天花寺さやか先生の「京都府警あやかし課の事件簿」も第8巻まで、トーマス・マンについてのNHKテキスト、「推し活」についての本、時代小説と色々なジャンルの本を読みました!
8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1650
ナイス数:21
なぜ東大は男だらけなのか (集英社新書)の感想
2023年現在、東大生の男女比は8対2である。日本のジェンダー・ギャップ指数が世界最下位レベルであることはよく知られているが、・・・。プリンストン大学で初の女性教授となったスザンヌ・ケラーは、自分がテニュア(終身雇用権)を取ることで「永遠に続くと思われていた男たちの親密な世界」が侵され、大学は「大混乱に陥った」と後に述べている。2020年に東大でダイバーシティとグローバル担当の理事に就任した林香里は、「女ひとり」の会議を何度も経験して、「数の力」ネットワークをもっている人の権力というものをしみじみと実感!
読了日:08月03日
著者:矢口 祐人
トーマス・マン『魔の山』 5月 (NHKテキスト)の感想
トーマス・マンをノーベル文学賞に導いたとも言われる20世紀ドイツ文学の傑作『魔の山』の解説本。トーマス・マンは、第一次世界大戦前後のヨーロッパの政治的・精神的状況を12年の歳月をかけて描き、『魔の山』を1924年に発表した。ハンス・カストルプは、自分はベルホープで、生と死、健康と病気、自然と精神などさまざまな二項対立を見てきた、しかし人間がすべきなのは、それら二項対立の片方と一体化することではない、それらの間に、あるいはその二項対立の主として存在することだ、という考えに至ります。
読了日:08月06日
著者:小黒 康正
京都府警あやかし課の事件簿7 送り火の夜と幸せの魂 (PHP文芸文庫)の感想
京都府警あやかし課の事件簿7は、6からの続きの物語。祇園祭と京都五山送り火が舞台。大と塔太郎との強いつながり、二人の心模様がより描かれていると感じました。祇園祭の山鉾を奪取しようとする京都信奉会と警察(あやかし課)との壮絶な闘いの描写の凄さに身震いします。天花寺先生の祇園祭の説明、京都五山送り火の説明は、ほんとうに読んでいて興味深い内容で、私にとって最高の京都ガイドブックで嬉しくなります。
読了日:08月10日
著者:天花寺 さやか
「推し」で心はみたされる? 21世紀の心理的充足のトレンドの感想
「推し活」には自分自身の心理的な充足だけでなく、推される側を応援する、エンパワーする力が伴います。承認欲求や所属欲求を充たすことをとおして人間関係が良好になりやすくなる可能性がある。「いいね」や承認欲求でこじれている人の正体が、本当にそちらだけの問題なのか、所属欲求、ひいては理想化自己対象経由でナルシシズムを充たすほうにも問題があるのか。人間関係の距離を少し遠めに設定し、淡い交流、薄い推しかたを心がける。アドラーやマズローと同様に・・・コフートの学説について推しているように感じました。
読了日:08月15日
著者:熊代 亨
京都府警あやかし課の事件簿8 (PHP文芸文庫)の感想
塔太郎が同じく大に思いを寄せる総代との「約束」にけじめをつけ、京都と東京を舞台にした事件を解決しながら、やっと塔太郎と大がHappy Endになる展開の第8巻でした。今回は、京都信奉会との大激戦のあとの小休止的な物語となっているように感じました。この後の続編がどのような展開を見せてくれるのか、楽しみで仕方ありません。
読了日:08月24日
著者:天花寺 さやか
峠越え (角川文庫 は 25-1)の感想
初めて羽太雄平氏の本を読みました。時代小説は、好きで読んでいましたが、羽太雄平氏の作品は、なんか今まで読んだ時代小説とは、異なる印象でした。知らないうちに物語にのめり込んでしまって、時間を忘れて読み切ってしまいました。
読了日:08月31日 著者:羽太 雄平
読書メーター
おしまい(#^^#)