臭気判定士試験対策 嗅覚概論1
臭気判定士対策 嗅覚概論 予想問題 試験問題 過去問題 2021年 試験対策
令和3年度 臭気判定士試験対策 臭気判定士試験過去問 試験問題 2021年 
令和3年度 臭気判定士試験対策 過去問 試験問題 2021年 嗅覚概論 令和3年 R3年
 

 

◎におい物質に関する問題   出る可能性100%

 

 

・におい物質のほとんどは、分子量が350以下、沸点が300℃以下である。
・においを発することができる最大のものは分子量350~400 になるとも言われている。
・におい物質の中で、最も分子量が小さい無機化合物はアンモニアである。
・におい物質は、室温下では大多数が液状であるが、アンモニアのような気体のものやバニリンやメントールのような固体のものもある。
・常温で蒸気圧が高いにおい物質ほど、揮発しやすい。
・日常で感じる一般的なにおい物質は、水素(H)、炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)、硫黄(S)が主要な構成元素である。
・分子式が同じであっても分子構造が異なる様々な異性体の存在も、においの質や強度にも影響を与える。
・立体異性体のエナンチオマー(対掌体)間でもにおいの質に違いがある。
・におい物質は、油溶性及び水溶性のものがあり、においがするものもしないものもある。
・においは、水酸基が1個の時が最も強く、増えるに従って弱くなる。
・においは、カルボキシル基が1個の時が最も強く、増えるに従って弱くなる。
・バラなどの花の香りを想起させるβ-フェニルエチルアルコールは、濃度薄くても濃くてもほとんどニュアンスが変わらない。
・スカトールは、低濃度では清涼感のある香り、高濃度ではスカンク臭がする。
・においを感じさせる物質は約40万~50万種あるといわれています。
・炭素原子間の結合が単結合のみで形成される炭化水素に比べて、炭素の二重結合、三重結合、ベンゼン環などの不飽和結合や官能基を含む物質では香りが強くなることから、これらを発香団と呼ぶこともある。
・同族列の脂肪族化合物では、基本骨格を構成する炭素の数がにおいの質と強度に影響する。
・におい物質の溶解度は溶媒の種類により変わる。
・硫黄や窒素は無臭であるが、分子内に硫黄や窒素があるとにおいが強くなる。
・硫黄やリンを含むにおい物質は一般に悪臭性のものが多い。
・においの混合により、においのニュアンスが変わることを変調とよぶ。
・有機化合物の官能基では電気陰性度の差により電子の偏りがあり、二重結合や三重結合では電子が豊富であるため、におい物質は、保存や混合時に化学反応を起す可能性がある。
・有機化合物のにおい物質の中で、炭化水素部分の比率が多く、分子量が大きいものは水に溶けにくい。また、炭化水素部分の比率が少なく、分子量が小さいアルコールなどは水に溶けやすい。
・臭い物質の中には検知閾値濃度がppt(1兆分の1)オーダーのものがある。
 ※検知閾値濃度とは、何のにおいか分からなくても、何かにおいを感知できる最小濃度のことである。
 

 

【問21】におい物質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。R3年予想問題
1.におい物質は、比較的低分子の有機化合物が多いが、低分子有機化合物のすべてがにおい物質とは限らない。
2.炭素原子間の結合が単結合のみで形成されている炭化水素に比べて、炭素の二重結合、三重結合、ベンゼン環などの不飽和結合や官能基を含む物質では香りが強くなることから、これらを発香団とよぶこともある。
3.カルボン酸化合物の場合、分子中のカルボキシル基の数が増えるに従って、においは弱くなる。
4.におい物質は、室温下では大多数が液状であるが、アンモニアのような気体のものやバニリンやメントールのような固体のものもある。
5.アルコール化合物の場合、分子中の水酸基の数が増えるに従って、においは強くなる。


【問22】におい物質に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。R3年予想問題
1.におい物質で最も分子量の小さい有機化合物はアンモニアである。
2.エステル類は、一般にそれを構成する酸類やアルコール類より芳香になる。
3.ジャスモンには、シス-トランス異性体があるが、異性体間ではにおいの質が同じである。
4.バラなどの花の香りを想起させるβ-フェニルエチルアルコールは、濃度によって感じるニュアンスが大きく変わる。
5.常温で蒸気圧が低いにおい物質ほど、揮発しやすい。


【問23】におい物質に関する次のA~Eの記述について、正誤の組み合わせが正しいものはどれか。 R3年予想問題
A 硫黄やリンを含む物質は一般に悪臭性のものが多い。
B におい物質は、検知閾値がppt(1兆分の1の単位)レベルのものもある。
C においを感じるためには、物質は嗅上皮を覆っている粘液に溶け込まなければならないので、におい物質はすべて油より水に溶けやすい性質を持っている。
D ラクトン環を含む分子は、ナッツ様でフルーティな香りがするが、環状が大きくなるとムスク様のにおいが強まる。
E 同族列の脂肪族化合物では、基本骨格を構成する炭素の数がにおいの質と強度に影響する。
   A  B   C   D   E
1.正-正-正-正-正
2.正-正-正-誤-正
3.正-正-誤-正-正
4.正-誤-正-正-誤
5.誤-正-正-正-誤
6.誤-正-誤-正-正
7.誤-誤-正-誤-正
8.誤-誤-誤-誤-誤


【問24】におい物質に関する次のA~Eの記述について、正誤の組み合わせが正しいものはどれか。 R3年予想問題
A においを混ぜ合わせると、質やニュアンスが変わるにおいの変調を生じることがある。
B 炭素の単結合のみで形成される炭化水素に比べて、炭素の二重結合、三重結合、ベンゼン環などの不飽和結合を含むとにおいが強くなる。
C 3-ヘキセノールはシス体がグリーン香気(青葉のにおい)、トランス体が菊様のにおいとして認識される。
D 同じ分子式でも異性体でにおい強度や質が違うものがあるが、立体異性体のエナンチオマー間ではにおいの質に違いはない。
E におい物質のほとんどは、分子量が350以下、沸点が300℃以下である。
  A  B  C  D  E
1.正-正-正-正-正
2.正-正-正-誤-正
3.正-正-誤-正-正
4.正-誤-正-正-誤
5.誤-正-正-誤-正
6.誤-正-誤-正-誤
7.誤-誤-正-誤-正 
8.誤-誤-誤-誤-誤


【問25】におい物質に関する次のA~Eの記述について、正誤の組み合わせが正しいものはどれか。 R3年予想問題
A 一般に有機化合物のにおい物質の中で、炭化水素部分の比率が大きく、分子量が大きいものは水に溶けやすい。
B 化学構造とにおいとの質の関係や規則性が最近明らかになっており、化学構造をみるとにおいの質が詳細に分かるようにまっている。
C 有機化合物の官能基では電気陰性度の差により電子の偏りがあり、二重結合や三重結合では電子が豊富であるため、におい物質は、保存や混合時に化学反応を起す可能性がある。
D 官能基とよばれる特徴的な部分構造や原子団を含む有機化合物は、特徴的なにおいの質や強いにおいを示すことが多くなる。
E スカトールは、低濃度では清涼感のある香り、高濃度ではスカンク臭がする。
  A  B  C  D  E
1.正-正-正-正-正
2.正-正-誤-正-正
3.正-正-正-誤-誤
4.正-誤-正-正-正
5.誤-誤-正-正-正
6.誤-正-誤-正-誤
7.誤-誤-正-誤-誤
8.誤-誤-誤-誤-誤
 

 

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解答 
問21-5
問22-2 ・バラなどの花の香りを想起させるβ-フェニルエチルアルコールは、濃度薄くても濃くてもほとんどニュアンスが変わらない。
問23-3 ・におい物質は、油溶性及び水溶性のものがあり、においがするものもしないものもある。
問24-2 ・分子式が同じ物質でも、においの質や強度が異なるものがある。
問25-5