タイア交換

今330iが履いているタイアはTURANZA T005。

まだ2万キロも走っていないのだが、トレッドから3ミリ近くまで減っている。

BMWでは3ミリを割ると交換を推奨しており、そろそろ交換の時期。

車検には全く問題ないが、さすがにこれぐらいになるとウェット性能は低くなる。

基本的にランフラットタイアはサイドウォールが固いため、乗り心地悪く、何故かトレッド面も経年劣化で

固くなる傾向がある。

製造から3年を超えたタイアはうるさくなり、乗り心地が悪化し、グリップが低くなる。

純正でひっ付いてきたこの謎のタイアは当初から乗り心地固く、グリップは

可も不可もなく、とバランス重視のタイアのように思えた。

TURANZAはブリジストンのヨーロッパ向けのBrand。

TouringとPOTENZAを合わせてTURANZAと命名したらしい。

POTENZAのようにグリップ重視ではなく、バランスを考えたタイア。

何故か今回のタイアは、妙に減りも早く、カローラクロス等にも採用されるタイアで、

その正体は不明だ。

同じ銘柄でも勿論コンストラクションやゴムも違い、トレッドパターンの一緒という事だろうが、

イマイチ解せない、というか気持ちが良くない。

最近は特にうるさくなってきており、路面状況によってはかなりロードノイズが酷くなってきた。

また、段差を超える時の突き上げ感もかなり醜くなっていた。

ちと許容外って感じ。

コーナーでは早目にアクセルを踏むとTSCが効くし、少し雨が降った路面でもリアが滑り、

蛇行することもしばしばだった。

そろそろ交換と思っていたが、車の交換時期でも不明だし、少し躊躇していたが、ねじを拾って

パンクしたこともあり、仕方なく交換を決めた。

勿論TURANZAには良い印象は無かったので、他のタイアを探すことに。

選べるメーカーは限られている。

RFTでもあり、当然銘柄も限られる。

コンチネンタル、Good Year、ピレリー、POTENZA、ミシュラン等を選択できるが、POTENZAは

3 Seriesの純正には採用されていなかったので今回は対象外。

この中で選択するとすれば当然ミシュラン。勿論Pilot Sports 4しかない。(最近は何故かPS4を

純正採用から外している)

近くのタイア屋さんに予約を入れるが在庫が無いとのこと。

1か月ばかり待つことになった。

このタイア屋はディーラーに卸しているタイア屋で、社長はとってもタイアに詳しく、いつも勉強になる。

今回Netで色々タイアを探してみたが、RFTを扱うお店は限られているし、PS4となるとかなり

選択肢は狭まった。

やはりちゃんとしたタイア屋さんから買いたいし。

 

Mailが来た。

少し早めの入庫のお知らせ。

早速と取りつけに向かう。(会社は休暇)

タイアは4本いずれも23年の後半の製造で、フランスで作られたタイアだった。

何故か少しうれしくなる。

TURANZAはポーランド製だったか。

 

取り付けに1時間ほど。

RFTはサイドウォールが固いため、時間をかけてゆっくりとホイールにはめる。

専用機械が必要だ。

無事交換終了。

 

タイア交換は3年に一度のご褒美。

期待が高まる。

ここからはタイアのインプレッション。

まず走り出すと一番感じるのは転がり抵抗が低いこと。

昨今は燃費にもうるさく、転がり抵抗もかなり考えられて作られている。

駆動系のフリクションがより少なくなった気分。

そして期待通り乗り心地の良さ。

角が無く、ようやくこれでまともな乗り心地になったようだ。

勿論パターンノイズ、ロードノイズも低くなった。快適。

ステアフィールはどうか。

気になったのはセンター付近の反力が弱くなったこと。TURANZAではこの辺ガッチリとセンターが

出ていて気に入っていたのだが、少しそれが弱くなった。

「む。。。」

ステアのレスポンスは良くなっている。

当然グリップ力が上がっているわけで、車の動きが俊敏で良すぎるくらい。

切り込んでいくと反力がぐっと伝わりしっかりとフロントタイアの存在を感じられる。

タイアを感じることが出来ない車を安心して走らせる事を僕にはできない。

100㌔ぐらいまで無理して走らせることは控えるよう言われているので、トラクションをかけるような

走りはしなかったが、もう少し走れば印象は変わるのだろうか。。

 

総評

Sportyでありながらも乗り心地の良さはミシュランらしい。

恐らく雨の日もこれまで以上に安心して走れるだろう。

車が新しくなったと錯覚するのはいつものとおりだが、その向上幅は大きい。

さすがミシュランである。

ただ、中立付近のステアフィールの悪化はうれしくない。

少し前の電動パワステのように壁を作って中立の確かさを出しているようなものは論外だが、

これまでのTURANZA T005はこの辺りの塩梅はとても良かった。

ちょっとばかりこのPS4の特性は残念だ。

我々素人の車の評価の50%以上はタイアによるものが大きいと言われる。

よって、タイア交換は車をよみがえらせる方法としては一番手っ取り早い。

AudioもSpeakerを交換すれば一番その成果が分かりやすいのと一緒。

よってタイア選びは慎重にならざるを得ない。

基本的に純正で付いていたタイアを選択するべきで、尚且つ、Makerから買うべきだ。

それが一番バランス良く、狙った性能を引き出せる。

同じ銘柄でも先述したように全く違うタイアであることは多々ある。

BMWであればBMW認証タイアが一般のタイア屋でも売っているので、その点はありがたい。

ディーラーで買うよりCostもかなり違う。

とは言え、純正タイアに不満があるなら他のメーカーに交換するのも良いと思う。

R33 Skylineに乗っていた時のADVANには嫌な思いでしかなかったので、ミシュランに交換したところ、

とっても印象が良くなった。

特にステアフィールが良くなり、今まで不信感だらけだったステア特性が幾分改善された。

ミシュランタイアをこれ以降信頼している。

ただ、低い局部Body剛性による接地性変化によるオーバーステア特性は直らず、怖い動きはその後も

変わらなかった。

当然だけど。

100%手放しで喜べる交換ではなかたけど、概ね許容範囲という感じでした。

実はミシュランが大好き。F22の乗っていた時のPilot Super Sportsは文句無しのタイアだった。

 

TURANZA T005とはどんなタイア?

ウェット性能とグリップ性能を重視した、「雨に強い」省燃費タイア。

優れたウェット性能で濡れた路面でも高ウェットグリップ。

高シリカで耐摩耗性・ウェットグリップ・燃費と走行距離が最大限に高まる。

タイア屋によってはComfort系との認識。

 

何の変哲もないトレッドパターン。見た目で中庸さが分かる。BMWがRFTになってからPOTENZA RE050ばかり履いていたので、

少しBSには飽きていた。でも基本的に交換時も純正と同じタイアにすべきと考えているので、RE050の使用が長く続いた。

考えてみればE85 Z4の時からだ。RE050はまだディスコンじゃないみたい。どれだけ息が長いのでしょう。。

RE050。もう見たくもないタイアだが、何故か机の横にZ4のホイールと共に置かれている。