迷走Honda
Hondaってのはそもそも朝令暮改が得意なメーカーで、先代否定から車の開発が始まると言う
独特な社風を持った会社。
うまく行けばよいけど、せっかくつかんだ客層を自ら手放すケースもある。
かと言ってオデッセイの2代目、プレリュードの3代目のように先代を真似して非難を受けることもある。
Hondaらしくないと言われるのだ。
自らまいた種とは言え、中々難しいものである。
迷走Hondaはある意味、これまでもそうなのだが、ここの所さらに腰が落ち着いていないように感じる。
F1について
もう悲しくなるほど迷走中。
今度はとことん参戦すると言ったくせに、カーボンニュートラルにまい進するのでF1撤退!と発表し、
契約の関係からRed BullにはHRC名義でエンジンを提供。
しかし、Red Bullが2年連続でチャンピオンの座に就くようになると、ちゃっかりHondaのロゴに修正。
実質Hondaだったため違和感が無かったが、周囲に醜態をさらす。
そして2026年の撤退をちらつかせ、契約をウダウダしていたらRed Bullは待ちきれずFordと契約。
これで本当に撤退かと思わせたが、アメリカでF1の人気が出てきたこともあり、継続参戦を決意。
何故か行く末不明のアストンにエンジン供給決定。
一体何をやってんだろうか??
こういうことだからいつまでもHondaはF1村での発言力は得られないし、信用されない。
情けない話です。
こんな事いつまで繰り返すのだろう。
GMとのBEV共同開発中止
量販価格帯のBEVの共同開発が中止となった。コストを抑え2027年以降に世界で販売する
予定だったが、両社が独自に手がける方が合理的と判断されたようだ。
Hondaは1匹狼のため、GMと組むのはCost的にも大変有効だったはずだが、何があったのか?
他の会社と協業した経験が少ないHondaに落ち度があったのか、本当の原因は知らないが、
今後の100%BEV化に向けて暗雲が立ち込める。
BEVには大きな開発費が伴う上に、蓄電池がまだ高く、インフラ、航続距離等も含めて問題も多い。
世界的に100%BEV化の見直しが行われる中、それを読み切ったのか、単に気が変わっただけなのか?
一時日産と組む、と言う話があったが、ルノーと離れた日産、三菱連合と提携するのも面白いかもしれない。
無理か。
SONYと組んで、蓄電池開発に取り組むかもしれないが。。
プレリュード復活?
モビリティーショーでプロトタイプを出してきた。
なぜこの時期にプレリュード?
そしてBEVではなく何故PHEV?
CIVIC Baseで復活するらしいが、Bodyが厚く、ホイールベースが長いCIVICではあの
2代目、3代目のようなプレリュードには絶対にならない。
長く、厚く、冗長なシルエットになってしまうと思うのだが。
売れない市場に敢えて投入する意味が分からないし、どうせまた直ぐに引っ込めるに違いない。
Sports Carとして出すわけではないだろうし、今更Speciality Car??
SUV Makerと揶揄されているのが気に入らないのかな?
若者に楽しい車を提供したいとでも考えているのであれば、少し方向が異なるようにも思う。
結局無駄な投資になるでしょう。
まあ、Sports Carで儲けようってのは本来無茶な話。
Sports Carだけで食べていけるのはもはやフェラーリぐらい。
ポルシェも世界的にSUVがバカ売れ。 SUV Makerのような状況。
どういう目算があって販売するのか不明だが、売れなくても赤字でも会社のBrand Imageの向上と、
潜在的な購入層を掘り起こすために、たまには腰据えて、しつこく売って欲しい。
期待できないが。
この角度だと欠点が隠せる。
サイドから見るとフロントのボリューム感が気になる。 オーバーハングも長い。FF Baseだとこうなる。
ホイールベースの長さからフロントウィンドウからリアに向かってルーフが
垂れさがり、緊張感の喪失と共にリアタイアの位置がそのピークとずれている。
最近の4Dr.ベースの車はこんなになってしまう。BMW 4 Seriesも同様。
この角度からだともはや軽快なCoupeの面影が無くなる。
ベースの問題故にやりようがないのだと思うが、冗長性はこの手の車には必要ない。
比べるものではないかもしれないが、これを見るとこの手の車に必要なものが何か見えてくる。
エイや!で作っても売れるわけがない。Hondaは何を考えているのやら。。
Honda eの生産中止
鳴り物入りで世に放たれたHonda e。
BEV、新規プラットフォームの開発、RR採用、EUを中心に売るつもりだった。
価格は495万円で、WLTC 259kmの航続距離。
重い電池をたくさん積んで、航続距離を延ばすより、実用的なCity Carを作った。
この車は恐らくCAFE規制(企業別平均燃費基準と呼ばれる計算方式。車種ごとに燃費性能を取り締まるのではなく、メーカーが販売した車全体を通じて数値を算出する)への対応のため作られたと思われる。
SUBARUが先代BRZを販売中止にしたのは実はこのCAFEに引っかかる可能性が出てきたため。
違反となると数十億円の罰金が発生すると言う。
eは2020/9に発表されたが、3年半の短命で終わる。
今は在庫を売るだけだ。
総生産台数は世界で20,000台に届かず、日本では1,800台を超える程度だった。
車としては論理的で、RR採用のためステアの切れ角が大きく取れ、小回りが利き、
トラクションも高くかかる。 安易なFF Base BEVとは異なり、真面目にお金をかけて作った車だ。
当初はFFで開発予定だったそうだが、BEVなのになぜFFなのか?という議論が出て、真っ新から
理想を追った結果、RRになったという事だ。
こんなところはHONDAらしい。
売れなかった理由は色々あると思うが、些細な故障が多かったと聞く。
またインパネ左右まで広がったLCDのパネルの使い勝手は最悪だった。
なしてこのパネルで金魚の世話をしなくてはいかんのだろうか?
リア居住空間の狭さは特筆ものだったし、何よりも200キロも走らない実航続距離は
購入層にとって抵抗が強かったらしい。
もちろん、価格も大いに問題だった。
また、すべて新規で作った車だけに、この値段で売ってもHONDAは赤字だったようで、
市場の反応の悪さもあり、今回生産中止の決定に及んだのだと思われる。
売れば売るだけ損をする事は企画当初から分かっていたはずであり、赤字に関しては
上層部の考えが変わった、というのが本当だろう。
もう役目は終わった、と発言したHonda幹部もいたらしいが、役目を果たすことはできなかったと思う。
技術の蓄積ができた?
打ち上げ花火としては正にHondaらしい車だった。
とりあえずご苦労様でした。
Hondaにしては真面目な車作りでした。RRってのが良かった。
でも巨額な開発費は回収できず。
充電中でも車の中で映画を観たり、ゲームができます!
そんなことが大事なんかね。自動車にとって。
SONYと組んでエンタメが車でも楽しめるという事が”売り”なのは寂しすぎる。
オデッセイ再販
工場の閉鎖問題もあり、国内撤退。
しかしアル/ベルの売れ行き、お客様の声から中国から逆輸入を決定。
一体何やっているんだろうね。アコードも日本投入、即撤退。
“我慢”、“辛抱”、”長期的“という言葉はHonda社内に存在しないのだろう。
グリルを少し変えて、光物を抑えた。China製のオデッセイ。
e-HEVのみになった。
購買層がアルファードと重なるか微妙だが、そこを狙っているんだろう。
まだ廉価版が出ていないので、隙を突いたか?
変化の過渡期とも言えるが、国内ではFIT、Stepwgnの低迷、未だにフリードが一番の
登録台数であり、軽自動車メーカーと揶揄されても仕方がない状況。
EUがBEV一本足打法から変化を見せる中、Hondaはどうするのか?
まあ、ICEもやります!って周りの状況やタイミングを見ないで、さらっと発表するのでしょうね。
それもHondaらしい。