BMW 330i G20 13536キロ

相変わらず、気持ち良く走っております。

特にスムーズなエンジンの回転感はもはや6気筒は必要ない、と思わせるぐらい。

ただ回してもあまり興奮できないのは昨今のダウンサイジングエンジンの共通点。

少し前のダウンサイジングよりはよっぽどましだが、高回転の伸びは以前のエンジンには

敵わない。

高回転域を諦めて中低域に特化しているのだから仕方ない。

その分、ターボラグも少なく、街中では走りやすいのだし。

 

この車には様々なドライバーアシスタンスの機能があるが、ほとんどお世話になっていない。

信じていないというよりは、操作を覚えるのが面倒だし、第一必要ないからだ。

Manualを読むのも面倒だし、第一分かり難い。

納車時に初めて真面目にManualを読んだが、分厚く、文字小さく、苦痛でしかなかった。

 

そんな中で、気になったのがシフトライトと言うもの。

シフトインジケーター解いた方がなじみにあるが、F1などでよく見るシフトアップの

タイミングを知らせるあれだ。

F1中継を見ているとステリングの上方にLEDが置かれており、真ん中から左右にバーが

順次光っていき、シフトタイミング時に真っ赤になってシフトアップを即す。

G20にも同じようなものがあるようで、さっそくManual通りに表示されるか確認した。

表示は走行ModeがSportsもしくはSports Plusの設定されていること。

そうであればいつもこいつが光ってくれるはず。

ところが、いくら高回転まで引っ張ってもこいつが表示されない。

ひょっとしてM340iのみの装備か?

何度も試したがインジケーターが表示されることは一切なかった。

ま、実際に有用的なもんではなく、エンターテイメントにしか過ぎないだろうから気にしなかった。

 

ところが、数日前、6500回転まで回した際に、突如バーが現れだした。

「?」

見間違いか?

再度高回転までまわしてみる。

「お、確かに光っている」

4000回転以上回すと光りだす感じ。

が、そのバーは右から黄色にセグメントが表示され、5つ表示されると次にオレンジのセグメントが

表示、その後赤い長めのセグメントが表示され、最高回転に到達する手前であることを知らせる。

ここでシフトアップしないと、すべての表示が点滅し、燃料カット発動となる。

自動でシフトアップしないところは好感が持てる。

やっと表示されることを確認できました。

 

疑問

1. なんで今まで表示されず、急に表示され出したのか?

   これまで6500回転ぐらいまで回すことは日常茶飯事。S/WのVersion Upがひっそり行われた?

   Remote Software Updateの機能があり、確か、数日前に何か通知があったような、

 なかったような。。。もしそれで改善したのならBugがあった?

   もしくは気が付かなかった? 

何度も確かめたので、それはないはず。不思議。

2. 何故にセグメント表示が外から内に光るのか?

   どのレーシングカーも外側に向かってLEDが光っていく。それが内側に向かっていくなんて。

  これって普通の感覚と異なると思うけど。。

   よく考えてみれば今のBMWのタコメーターは人の感覚を無視した"反対回りタコメーター"。
   それに合わせるために外から内側に向かってセグメントが移っていくのでしょう。

   馬鹿が馬鹿を呼んだ分かりやすい例です。

   そもそもこの表示自体、短く、本当に一瞬で真っ赤になるので、あんまり意味がない。

   これでシフトアップするぐらいなら反対回りタコの針を見た方がまだ若干見やすい。
   それでも若干の範疇であり、結局”タコなんか見るなよ”とBMWは言いたいのでしょう。 

   使い物になりません。

Manual抜粋

 

BMWのA/TのマニュアルシフトのUpdownは前に押すとDown、後ろに引くとUp。

これもレーシングカーと同様であり人の感覚にあっているもの。

走りに関する操作系はそれなりに論理的な操作性、視認性を保っていたBMWだが、

いよいよシフトノブも小さいスイッチ式ノブになってしまった。

ステアリングにシフトパドルが付いていれば良い、と言うものでもない。

ステアしながらシフトチェンジしたい時だってある。

シフトパドルがステアリングポストに付いていれば常にUpdownの位置は変わらないが、

BMWのパドルはステアに付いているため、ステアの角度によってはどちらが

Updownか分からず、操作不能。

"M系"はステアリングポストに付いているではないか。

シフトノブで変速させないのであれば何であれを採用しないのだろう。

”A/TなのにManualでわざわざシフトすんなよ。商品力Upのために

つけているだけなんだからさ”

と、ここでもBMWは言いたいのかもしれぬ。

 

BMWが好きだったのは彼らなりの屁理屈や、他に通用するか疑問があるけど、論理的だった

ところなんですけど、ここのところは単に言い訳がましい車作りが多くなっています。

こちとら疑い深い性格もあって、迎合しているだけじゃんか、と思ってしまうんですよね。

 

「日和ったな、お前!」と言ってやりたいですね。最近のBMWには。

 

 

おまけ

BMW MXの発表

いつの間にか”M”専用SUVが販売されていた。

MXと言うらしく、PHEVだそうだ。

全長×全幅×全高 5110×2005×1755mm、ホイールベース 3105mmと堂々した体躯。

重量は2710㎏ タイアはフロント 275/35R23 リアは315/30R23ですと。

System Totalで653PSの最高出力と800N・mの最大トルクを発揮する。

笑うしかない。

これ、どこがエコなんですかね。

こんな車作っておいて環境に配慮しているなどと言える厚顔ぶりに恐れ入りますね。

欧州のやり方ですよ。これが。

お値段は2130万円。

目出たいことです。

 

政治が本当にエコを叫ぶなら、車のすべてを全長4500mm以内、重量を1300㎏以内とし、

エンジンの排気量2000cc以下、ICEでもHEVでもPHEVでもBEVでもFCEVでもPower Unitを

選択可能とする。環境性能は今の基準でOKとする。

LCA(Life Cycle Assessment)の観点からみればこれだけでCO2は確実に減る。

商品力が低下する?

全てのメーカーの足並みを揃えれば、その制約の中で頭を使う。

規制の中から切磋琢磨し、良い車も生まれてくるだろう。

政治が真面目に考えるのであれば、早々にこれを考えるべきだ。

ディーゼルゲイトで面目丸つぶれになったため、今度はBEVにて主導権を握ろうとしている

ドイツの政治的手法に本気で抵抗する輩はいないものか。

BEVを否定するのではなく、原発依存前提のBEVだけを選択肢とすることに問題がある。

何が地球にやさしいのか考えるべきだ。

日本では節電しろと言いながらも、BEVの普及のため奨励金だしますって、これ

大きな矛盾だけど、こんなこといつまで続けるんだろうか。

HEVによってCO2がどれだけ減ったのか、数値をもって世界にアピールするぐらい

必要だと思うのだが。

 

2710㎏の車を作って動かし、廃棄するまでの間、どれだけのエネルギーの損失が大きいことか。

Makerは理解しているはずだが、そんなもんには目を瞑っている。

偽善だらけなのはこの世の常だが、あまりにも醜いと思うし、この車のスタイリングも醜い。

自分達の醜さを敢えてスタイリングで表現しているのであれば自虐的でそれは面白いのだが、

もちろん、BMWはそんな事ひとかけらも思っていない。

 

本当にこのメーカーが嫌いになりそうですよ。

もちろん、BMW以外のMakerも同様に、です。

 

おまけでちょっと荒れた。

 

またも光るグリル。そして大きいことは良いことなのでしょう。

どうせならフロントは全部キドニーグリルにしてしまえばよいのに。

押し出し感があり、とっても威圧的。

BMWがここまでやると他のMakerも追従できる。と言うか、負けてられない!と思ってしまうのが怖い。

醜悪でもあり、嫌悪感さえ持ってしまいます。

これが今のBMWの高級、Sporty SUVの解釈なんですね。

タイアでかい。23インチですからね。重そう。

しかしここまでくると末期的症状ですねぇ。

何やら光物がサイドを走っていますが、何のつもりでしょうか。

これがいないと引き締まって見えない?

国産車はこういう事はできません。センスの良さのなせる業でしょうか。

そうは思わんけど。

リアビュー

いかつさは相当なもの。

もう評価のしようがないです。格好良いとか悪いとかの評価の外です。

 

 

初代X5

もはや古いですが、バランス良いし、嫌みはない。

押し出し感が足りないけど、それでもSUVらしい力強さを感じられる。陳腐化はしていない。

レンジローバーから頂いた技術で作られており、SUVとしての走りも良かった。

常に論理的でしつこいぐらいに理屈的だった車。

僕の好きだった頃のBMWですね。