みなさん、こんにちは。 しまばら薬局スタッフの森崎です
今回のブログは番外編です
宮崎県で発行されている新聞、『日本講演新聞』から、私が感動した話、面白かった話、ためになった話をひとつ選んでご紹介したいと思います。
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大きな尺度で~人が死んで残るのは「与えたもの」だけ~
落語家 三遊亭歌之助
私たち人間が生きるということは、宇宙の何億という星の中にある「地球」に観光旅行に来ているようなものです。観光旅行は楽しまないと損です。だから人生、悩まないほうがいいのです。
私はある先生からこう言われました。
「君は1センチのものを1センチしかないものさしで測っていないか? 1センチのものは1メートルのものさしで測っておけ。1センチが大して気にならなくなる。人生も、いつだって百年のものさしで測れ。そうしたら何も悩まんぞ」と。
人生は大きな尺度で測りましょう。つまらないことで悩むものじゃないですよ。
私は日本を代表する哲学者・中村天風先生の本を読んで人生が180度変わりました。
当時の私は恥ずかしいことに、どの方角に引っ越そうかということで悩んでいました。
そしたら本にこんなことが書いてあったんです。
「北がいいとか南がいいとか、方位にこだわる人に大成した人を見たことがない。私、天風は問いたい。北極ではどうやって方位を説明する? 北極に行け。北がなくなる」
「今日は大安で日がいいとか、仏滅で日が悪いと、日にこだわる人にも大成した人を見たことがない。私、天風は問いたい。仏滅の日に赤ちゃんは生まれないのか? 仏滅だろうが大安だろうが、赤ちゃんは生まれてくる。仏滅の日に生まれたら生涯にわたって運がないのか? これも一切関係ないことだ。すべては積極的な心が人生をつくっていくのだ」
まったくその通りです。
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岩手県にある「東日本ハウス(現・日本ハウスHD)」という会社の話です。
ある日、1人の社員が出勤時に事故で亡くなってしまいました。その場合、会社は保険の範囲内でできる限りのことをしてあげますよね。それで十分です。でも当時の社長・中村功さんは違いました。
「こんなことになって残された奥さんが気の毒だ。子どももまだ小さい。若い奥さんがこれから先、路頭に迷わないだろうか」
そう考えた中村社長は、社員には一切口外せず、月末になると自ら銀行に行って亡くなった社員の口座に給料を払い続けました。何か月も、何年も。
数年後、その奥さんがご主人の同僚とばったり会いました。奥さんはその方の顔を見るなり、「ありがとうございます。皆さんのおかげです」と泣き出しました。
同僚の方はどうして奥さんが泣くのか分からず、理由を尋ねました。奥さんは言いました。「いまだに会社から給料が振り込まれてくるんです」と。同僚の方はびっくりしました。
その話はやがて社内に広がり、全国の支店にも広がっていきました。話を聞いた社員たちは社長がどれほど社員を思っているかを知って感動し、仕事に精を出していきました。そして東日本ハウスは1996年、年商が1400億円を超えたのです。
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人が死んだ後、そこには何が残るでしょうか? 「与えたもの」しか残らないのです。
私がふるさと鹿児島を誇りに思うのは、日本のために自分の命を捧げて闘った西郷隆盛という男がいたからです。
「与えること」は「出すこと」でもあります。私たちが一番身近にできる「出すこと」は「笑い」です。息を出し、笑顔で生きていきましょう。そのために明るい言葉を使っていきましょう。