元気を補給する漢方 | しまばら薬局 健康ブログ

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5月も終わりに近づくと暑さがだんだん厳しくなってきます。

梅雨の湿気も相まって、夏が苦手な人にとっては特に憂うつな時期かもしれませんね。

毎年夏バテになったり体調を崩してしまうという方に、とっておきの漢方薬があります。

本格的な夏に向けて、今からしっかり対策をしておきましょう。

 

 

 

■夏の必需品!飲む点滴『生脈散』

生脈散に関する最も古い記載がある書物は、1186年の「医学啓源」です。

腎臓の働きを強くし、身体を潤わせ元気にする作用があり、夏場はもちろん秋の乾燥などにも重宝されています。

現代でもなお活躍している生脈散ですが、清の第6代皇帝・乾隆帝(けんりゅうてい)は、生脈散を長期間に渡りほぼ毎日飲むほど愛飲していたことが知られています。

乾隆帝は一生のうちに20人を超える子宝に恵まれ、世に17人の皇子を残しました。

かなり強いパワー(力、元気)を持っていたと言われています。

 

 

中国に歴代の皇帝は600人近くいましたが、70歳を超えて健在だった皇帝は9人のみでした。

長寿の養生を熱心に続けていた乾隆帝は89歳まで生きて、中国歴代の皇帝の中で最長寿の皇帝となりました。

 

生脈散は、中世から近世の救急漢方として知られた処方です。

清代の医師・汪昂は著書『医方集解』の中で「人間が死にそうで脈が絶える時、これ(生脈散)を飲んだら、蘇ることができるので、その功績はかなり大きい」と生脈散を高く評価しました。

確かに、歴代皇帝が重篤な病で命が危ういときには、延命措置として生脈散が処方されたことを記す書物が数多く残っています。

輸血・酸素吸入・注射治療などの現代医学の救急措置がない時代は、生脈散は宮廷の救急薬として使われていたようです。

800年余りの歴史を持つ生脈散は、現代では養生にドリンク剤として、救急に注射液といった使い方が中国では当たり前になっています。

 

 

これからの季節、屋外での作業やスポーツでのスタミナ補給にも便利です。

慢性疲労、だるさ、食欲不振などにも元気の補給として役立ちますよ。

生脈散で元気に暑さを乗り越えましょう!!